保険料はどれくらい上がるの?
大学入学時に300万円を目標に貯めたい
「子どもの将来のためのお金」という目的がはっきりしていて、貯金よりも下ろしにくいので確実に貯められるというメリットもあります。
そんな人気の商品ですが、予定利率の見直しで、多くの商品の保険料が値上げされます。
今までは、18年間保険料を払うと、満期金の返戻率が111%くらいだった学資保険ですが、各社5%ほど保険料が値上げされ、返戻率も5%ほど少なくなる予定です。
5%ほどの値上げですから、満期で300万円程貯めるプランだと、毎月の保険料約1万2500円が毎月625円値上がりする計算です。(年齢や性別、保険種類によって違います)18年後は13万5000円の差。もし、加入を検討していたなら、3月中に入ったほうがよさそうですね。
会社によっては、子どもが生まれる前でも、加入できる学資保険もあります。
死亡保険、長期定期保険にも注目
2月27日発売の雑誌Comoの保険特集や、私の著書「そろそろ真剣にお金のこと考えなきゃと思ったら読む本」でも紹介した、死亡保険や低解約長期定期保険の解約返戻金(かいやくへんれいきん)を、教育費に充てる裏ワザがあります。終身保険や低解約長期定期保険の保険料を10年もしくは15年で払い終えると、その後は解約するともどってくるお金=解約返戻金がどんどん増えるので、大学入学時に解約すれば、学資保険と同じように使えるというワザです。
終身保険も低解約定期保険も、各社保険料が上がる予定ですが、学資保険の返戻率が下がったのをきっかけにさらに注目されるでしょう。
三大疾病に手厚い終身保険
万一の時もがんになっても困らない保険に注目が集まっています
三大疾病に手厚い終身保険なら、亡くなった時だけでなく働き盛りのパパががんになった時も保障してくれるので、返戻率は多少低くても、一石二鳥という事で選ばれるようです。
三大疾病に手厚い終身保険とは、次のような商品です。
・三大疾病保険料免除特約、特則付き終身保険
三大疾病で所定の状態になったら、保険料は払わなくても保障は一生続きます。がんなどで働けなくなって収入が減っても、保険料の負担がなく、好きな時に解約して解約返戻金を治療費や学費に使うこともできます。
中には、保険料が免除になった時点で保険料を全額収めたものとして、解約返戻金が計算される商品もあります。
例えば、30歳の男性が500万円の死亡保険に入って、1年目にがんになったとしたら解約して受け取れる金額はおよそ240万円です。(2013年4月以降は変わります)
・特定疾病終身保険、特定疾病保障終身保険
三大疾病になったら、死亡保険金と同額を受け取り、保険はそこで終わります。保険金を受け取って一部を治療費に充てて、残りのお金を教育費にすることができます。
学資保険の選び方
保険料が上がると、貯蓄としてのうまみは減りますが、貯金や投資と違うのは、万一の時の保障があること。元気ならば、貯められた教育費も一家の大黒柱が亡くなると思うように貯められません。返戻率は下がりましたが、最低限のお金を貯める手段としては、学資保険や終身保険、低解約長期定期保険はまだ検討の余地があると思います。
学資保険は商品がわかりやすく、手軽に入れます。終身保険や低解約長期定期保険、三大疾病に手厚い終身保険は、試算して比較検討する必要があるので、保険代理店や保険ショップ、保険に詳しいFPに相談するといいでしょう。
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