子どものプラス思考に最大の影響を与えるもの
「プラスに考えるといい気分に、マイナスに考えるとイヤな気分になる」という因果関係への理解度は年齢が上がるにつれ強まりました。確かに、年齢は大きな要素、簡単に想像がつきますよね。しかし、そんな中、年齢が低いのにもかかわらず、「プラスに考える⇒いい気分になる」という正のスパイラルを予測ができた子ども達がいました。この子ども達の違いは何だったと思いますか?
それは、親のプラス思考度でした!
その子自身のプラス思考度以上に、親のプラス思考度が強い影響力を持っていたというのですから驚きです。つまり、親のプラス思考度と希望度が高いと、子どもは年齢に関係なく、「前向きに考えれば、どんな時でもプラスの感情が湧く」という正のスパイラルを習得しやすくなるのです。
親の影響力はすごい!
では、なぜこのようなことが起こるのでしょう? それは、子ども達は、親の物の見方をスポンジのように吸収していきながら、それをベースにして自分の思考スタイルを構築していくからです(詳しくは、「プラス思考の子育て:ママだから伝えていきたいこと」をご参照ください)。
つまり、今回の研究で出された「Aくんはこの後どんな気持ちになるでしょうか?」という質問に答える際に、「ボクのママはこうだった」「私のパパはこの間こうやっていた」のように、パパとママのやり方が答えに反映されているのですね。
>>次ページは、子どもにプラス思考を伝える際のコツについてです。