子育て/子育てに役立つ最新心理学

5歳だって正のスパイラルに気づいている(3ページ目)

アメリカの大学の研究で分かったのは、ポジティブに考えるとポジティブなことが続くという「正のスパイラル」を、幼稚園生くらいにはすでに理解しているということ。その研究結果が教えてくれる「プラス思考の子育てヒント」をお届けします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

悪い状況でも明るい部分を探すのがカギ

意識してやってみると分かりますが、良いことが起こっているときのプラス思考は簡単です。なぜなら、そのこと自体がすでにポジティブだからです。
  • 子どもが先生にほめられた
  • パパが料理を美味しいと言ってくれた
どちらも、嬉しいことなので、前向きに考えやすいですよね。

それに対し、悪いことが起こっているときのプラス思考は難しいものです。
  • 子どもが先生に叱られた
  • パパが料理をまずいと言った
これをどう切り替えすか? ここにプラス思考の難しさが凝縮されていると言っても過言ではありません。こういう状況は、どんな人でも、「うっかりネガティブ」が出やすいのです。

この研究でも、
「悪いことが起こったときも、両親がその状況の中で明るい部分を探すことが、プラス思考の子育てのカギ」
と結論づけています。

頭の柔軟な子ども時代は、親の態度や考え方に、驚くほど影響されるからです。親が子どもの前で、最悪のシナリオを展開させてしまうのと、「この状況を少しでも良くする方法を探そう!」と前向きに考えるのでは、子どもに与える影響が全く変わってきてしまうのですね。

また、この研究者達は、
「親がやるべきことは、子どもの欠点を指摘することではなく、子どもの強みを気づかせてあげることだ。それによって、何か困難にぶつかった時にも、新たなチャレンジができるようになる。」
とも勧めています。欠点を消すのではなく、強みを伸ばすという発想、叱るよりも、ほめて伸ばすのに似ていますね。

親として意識していきたいのは、私達のひと言ひと言に、私達の考え方までもが染み込んでいるんだということ。身近すぎて、その価値に気づかれにくい日常会話こそ、子どもをくじけない前向きな子にするための大切な材料なのですね。

今後も、プラス思考の話し方について色々とご紹介していきます。ぜひ、子ども達のために、「明るいところ探し」を共にやっていきましょう!
子どもに可能性の見つけ方を示していこう!

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