成熟社会となった日本、これまでは為替で輸出も苦戦してきたが転機が来た
日本の輸出企業はこれまでは為替で苦戦してきたがついに転機が来た!?
それでは内需がダメなら外需、つまり輸出によって成長するというのはどうか? 確かに日本企業は技術力があるところも多く、日本企業でなければ造ることができない製品やサービスがたくさんあります。外需による成長は為替レート如何であると思います。ここ数年、韓国企業が輸出市場で躍進してきましたが、それは為替レートに助けられている面が大きいと思います。2007年には1円=8ウォン前後だった為替レートは2012年は1円=14ウォン前後をウロウロしている感じですから、日本企業のシェアが奪われたことは想像に難くありません。
円安によって日本の輸出企業がシェアを回復する番
しかし、2013年2月11日時点の為替レートは1円=11.66ウォンまで戻っています。もちろん2007年から比べれば、それでも円が高くなっていますが、最悪期から比べれば日本企業にとっては随分な競争力強化につながっている筈で、今度は日本企業がシェアを取り戻す番です。今後を考えても、原発停止でエネルギーを大量輸入せざるを得ない立場になり、日本は貿易赤字国に転落しており、ファンダメンタルから見ても円安に振れやすくなっています。もっとも、以前も指摘したとおり、為替レートは物価、ひいては通貨発行量によって最終的には決まりますから、このまま円安が続くかどうかは国際政治的なパワーバランスによって決まります(つまりどれぐらいの緩和政策を維持できるかによって決まる)。しかし当面は、これまで長らく円高が続いてきただけにその反動として、日本で大きな政権交代などが起こらない限り、円安傾向が続き、輸出企業は為替差益+競争力強化で業績、株価共に堅調な状況が続くと思います。そして、輸出企業が儲かればそれが従業員の給料や株価上昇による資産拡大効果につながり、消費が増えますので内需企業にも恩恵が出てきます。
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