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新美南吉記念館と南吉ゆかりの地を巡る旅(3ページ目)

『ごんぎつね』『てぶくろを買いに』で知られる国民的童話作家・新美南吉。2013年は生誕100年。生誕地の愛知県半田市では新美南吉記念館が展示リニューアルし、見応えがいっそうアップ! 記念館をより深く楽しみ、ゆかりの地のめぐりながら、南吉の魅力にふれる旅に出かけよう。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド


ゆかりの地を巡る町歩き
生誕100年の記念行事もチェック

半田市内には南吉ゆかりの場所が数多く残っています。南吉の童話の多くは郷里の半田が舞台なので、現地を見て回ると作品の世界がより活き活きと輝きを増すのではないでしょうか。

記念館と合わせて回りやすいのが名鉄・半田口駅周辺。南吉の生家は駅から歩いて5分ほど。無料開放されていて、音声ガイドを聞くこともできます。ここを起点に、南吉の幼い頃の遊び場で作品にも登場する常夜灯、常福院、八幡社はそれぞれ徒歩数10m~200mほどの距離。記念館からも徒歩20分ほどですから、合わせて1時間ほどの散策コースとなります。
新美南吉

上段は南吉の生家、下段左は常福院、右は南吉の養家


新美南吉

今や半田の秋の風物詩となった矢勝川の彼岸花

秋なら10分ほど足を延ばして矢勝川まで。ここは『ごんぎつね』のごんが兵十のうなぎを奪った舞台。この河畔が、9月下旬の彼岸の頃になると東西約1.5kmにわたって200万本もの彼岸花で真っ赤に染まります。

20年ほど前に南吉の生前を知る地元の古老が1人で球根を植え始め、いつしか地域の活動として広がって現在のような見事な景色が生まれたというエピソードにも、南吉作品にも通じる温かいものを感じます。

車で巡るなら南吉の養家も。8歳の時に養子として迎えられ、半年足らずの間ですが祖母と2人で過ごした場所です。裏の土蔵が資料館になっていて、予約制で見学ができます(かみや美術館 TEL:0569-29-2626)。

この他、2013年は南吉のふるさと・半田市で生誕100年を祝う記念行事が1年を通じて開催されます。南吉が教師として赴任した愛知県安城市でも様々な行事が行われます。行事のスケジュールや内容をチェックし、記念館の見学と合わせて参加してみるのもいいでしょう。

新美南吉生誕100年公式ウエブサイト
安城市/新美南吉のまちづくり 
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