鉄道/SL

名古屋のど真ん中を走った『SLあおなみ号』

河村たかし名古屋市長の肝いりで実現した『SLあおなみ号』。業績不振に喘ぐ『あおなみ線』活性化とSLで街興しをとの狙いで企画された。いきなりSL牽引の観光列車を頻繁に走らせるのは、あまりのもハードルが高いことから、「実験走行」をして定期運行が可能かどうかのデータ収集というのが、今回の運転の目的だった。厳重な警備や計画の甲斐あって、滞りなく「実験走行」は終了。今後の動向が気になるところである。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

SLあおなみ号力走

笹島ライブ付近を力走する「SLあおなみ号」

河村たかし名古屋市長の肝いりで実現した『SLあおなみ号』。業績不振に喘ぐ名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(通称『あおなみ線』)の活性化と鉄道などの乗り物で街興しをとの狙いで企画された。いきなり蒸気機関車牽引の観光列車を頻繁に走らせるのは、あまりのもハードルが高いことから、「実験走行」をして定期運行が可能かどうかのデータ収集というのが、2013年2月16日と17日の運転の目的だった。厳重な警備や計画の甲斐あって、滞りなく「実験走行」は終了。今後の動向が気になるところである。

SLあおなみ号の走行区間

行先表示板

SLあおなみ号のサボ(行先表示板)

『SLあおなみ号』の運転区間は、名古屋駅から小本(こもと)までは、あおなみ線を走り、小本の先で、広大な名古屋貨物ターミナルの構内に乗入れ、コンテナヤードが終点となる。走行距離は5kmほど、所要時間は、貨物ターミナル進入時などの信号待ち停車時間を含めて片道およそ20分だ。

あおなみ線の終点、金城ふ頭駅近くには、新幹線の歴代車両を中心とした展示で人気の「リニア鉄道館」があるので、SL列車に乗って鉄道系博物館訪問といきたいところだが、小本より先は、電車専用の路線で、重量のかさばる機関車は通行できない。従って、運転区間は、普段貨物列車も走る区間に限定した次第だ。
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