家づくりを通じて幸せになっている家族の共通点 後編
~幸せになる家族の5つの共通点~
その3)家族共通の夢を盛り込んでいるそうでない家族との最大の違いは「家族共通の夢を家づくりに盛り込んでいるかどうか」といっても過言ではありません。高校生を持つ家族は「わが子の思い出に残る間に家を手に入れたい」と考えました。70歳のご夫妻は「味わい深い人生を残りの時間で楽しみたいから、家を建て替えよう」と決断しました。「畑付きの土地を手に入れて、そこで土と戯れながら家族の絆を育みたい」という4人家族もいました。
それぞれの家族によって夢の形はちがいますが、こういった夢を持っている家族は、家づくりにおいても感情的に振り回されることも少なく、自分たちの夢実現に向かってコツコツと歩み続けているのが特徴です。
30坪の畑がついた土地を見つけそこに家を建てた事例。建物手前の敷地は現在、家族で土と戯れながらハーブや野菜などを家族で育てている。
「家が完成するのも楽しみでしたが、設計から施工中も本当に楽しかったです。そう考えるとこれからは少し寂しいですね」と言われるご家族は、家が完成してからも家に愛着を持って楽しくすごされています。
家づくりは、金銭面や本当に自分たちの思い通りの家ができるかという不安もあり、全てが楽しいだけの思い出ではありません。しかし、家づくりを通した1つ1つの思い出が自分たちの人生にとって必要なことだったと捉えているのが特徴的です。話は変わりますが、例えば結婚披露宴やウェディングパーティーは、多くの人にとって、「当時は大変だったけど、今となってはいい思い出」になっていませんか? それらと同様のノリを意識することが家づくりを楽しい思い出にする秘訣です。
その5)信頼できる相談相手がいる
「本当に素敵な専門家の人たちに恵まれました。私たちだけではこんな素敵な家は手に入らなかったと思います」と言われるのも特徴の1つです。
素敵な専門家とは、設計士や営業マンをはじめとして、施工をしてくれる工務店、土地を探してくれる不動産会社、住宅ローンをどれくらいの金額で組むとストレス無く支払えるか等をシミュレーションしてくれるファイナンシャルプランナーなどです。時には家相や風水の鑑定士、さらには心理カウンセラーなどの専門家も関わることもあります。
心理カウンセラーと聞くと意外に思う人もいますが、その2でも述べたように夫婦間でうまくコミュニケーションがとれない場合などに心強いサポーターになってくれます。
一言でいうと、「自分たち家族側に立って専門的に判断してくれる相談相手」ということで、家づくりを進める際には、こういった専門家との出会いを意識することが大切になるでしょう。