生命保険の見直し/家計を救う!生命保険の見直し術

満期を迎えた定期保険の家計に優しい見直し方

20代後半や30代前半で加入した更新型の定期保険が満期(更新)を迎える。そのままにしておくと保険料が上がってしまう――こんなケースは、どう見直せば家計に優しくできるのでしょうか。それには2つの方法があります。1つは保障額を減らして更新すること、もう1つは新しく保険に入って今の保険は解約することです。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

執筆者:小川 千尋

  • Comment Page Icon

保険金額を減らして継続する方法もある

そろそろ定期保険の更新がやってくる。どうすればいい?

そろそろ定期保険の更新がやってくる。どうすればいい?

更新型の定期保険は、10年・15年などの短い保険期間で加入して満期がきても、一定年齢(80歳・90歳など)まで自動的に保障が継続されます。

定期付終身保険などのセット型の保険につける定期保険特約も、基本的に同じ仕組みです。この仕組みを「自動更新」といい、健康状態を問わず同じ保障を継続できるメリットがあります。

しかし更新するときには、そのときの年齢と保険料率で保険料を計算し直します。このため、同じ保険金額で更新すると、加入時と保険料率は変わらなかったとしても年齢が上がっている分、更新後の保険料は高くなります。

このような定期保険が満期(更新)を迎えるとき、保険料を大幅に上昇させないためには、どうすればいいのでしょうか。その見直し方は2つあります。

1つは、保障額を減らして更新すること。
例えば、3000万円の定期保険なら、2000万円や1500万円に減額して継続します。保険金額を減らした分、保険料は安くなるので、少し上がるくらいですむはず。この方法は、子どもが成長した、妻がフルタイムで働き出したなど、保険金額を減らしても大丈夫なケースなら利用してもいいでしょう。この方法をとる場合、次の更新のときには、更新しないようにします。また保険料が上がってしまうからです。

なお、減額する、更新しない場合は、更新時の2ヵ月くらい前には保険会社に連絡して手続きをしましょう。こちらが何も申し出なければ、更新は自動的に行われてしまうからです。

新しく保険に入り直す手もある

もう1つの方法は、新しく保険に入って、今の保険はやめてしまうこと。

この方法をとるときは、これからの生活に必要な死亡保障額と必要な期間をカバーして、今後、保険の見直しはしなくてもいいようにするのがポイントです。

新規加入する保険は、定期保険か収入保障保険になります。今、加入している定期保険と保険料の点で対抗できるのは、同じ掛け捨てのこの2つの保険しかありませんから。

死亡保障額は、現状と同じくらいをキープしなければいけない場合は、収入保障保険がおすすめ。収入保障保険は、受け取る保険金総額が年々、減っていく仕組みの保険なので、保険金額はずっと同額の定期保険と比べて、保険料は割安だからです。最初の年に受け取れる保険金総額が、今の定期保険と同じくらいに設定しても、保険料は同じくらいか少し上がる程度ですむでしょう。

死亡保障額は、半分から3分の1減らしても大丈夫なケースは、定期保険、収入保障保険どちらでもかまいません。保険金額を減らして入り直せば、今と保険料はさほど変わらないはずだからです。より負担を少なくしたいなら、収入保障保険がいいでしょう。

なお、定期保険、収入保障保険のどちらも、できるだけ保険料の安い商品を探せば、家計に優しい見直しができます。例えばネット販売の商品は店舗や営業職員にコストをかけない分、保険料を安くしています。またタバコを吸わない健康な人などは保険料を割り引くリスク区分料率を取り入れている商品なら、タバコを吸わない人には有利です。


【関連記事】
収入減時代の生命保険の見直し術
家計を救う生命保険の見直しのススメ

【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます