夫婦関係/夫婦関係関連情報

「最高の離婚」に見る夫婦の危ないコミュニケーション(3ページ目)

今クールのドラマの中で、等身大のイマドキ夫婦の姿を描いていると評判なのが「最高の離婚」。番組公式サイトの「メッセージ」の部分にも「自分の夫を見ているようだ」「共感する」「自分の気持ちを代弁してくれている」などの書き込みがたくさんアップされています。そこで今回はこのドラマを通じて、夫婦のコミュニケーションのあり方を考えてみましょう

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

【ストレートに言う】

この場合のコツは「アイメッセージ」で伝えること。「アイ(=I)メッセージ」とは主語を自分にして作った文章です。「あなた」を主語にするとついつい相手を非難しがちになりますが、「自分」が主語だと、穏やかに自分の気持ちを伝えることができます。


【ソフトに伝える】

この方法は何通りかあります。一つ目は言葉でなく、態度や環境を変えることで意思表示をする方法です。例えば、脱いだ服をその辺に置きっぱなしにするだんな様に対して、「クローゼットにかけて」と言うのではなく、だんな様専用の物入れのカゴをリビングに置いて、脱いだ物をすぐに入れられるようにする、といった例が挙げられます。「服をしまいに行くのは面倒」と言うだんな様を認めつつも、「モノを散らかしてほしくない」というこちらの意思を穏やかに伝えることができます。

二つ目はメールや手紙、カードなど文字で伝える方法。この方が口頭で伝えるよりも言葉を吟味することに加え、時間を少しおいてから伝えることになるので、ワンクッション置いたソフトな意思表示が可能です。面白い例では、「毎月○万円を貯めて、夏休みに旅行にいくぞ!」という目標を壁に貼って、無駄遣いの多いだんな様をけん制する、といった「貼り紙」と言う文字の利用方法もあります。

三つ目は第三者への言葉を利用する方法。たとえば、何度言ってもトイレの便座を下げてくれないだんな様へのメッセージとして、子供をうまく使います。子供がきちんと便座を下げていたら大げさにほめてみせることで、自分の希望をうまく伝えることができます。

その他にも「○○さんが言っていたわよ」と第三者の言葉に見せかけて、言いたいことを伝えるやり方など、様々なテクニックがあります。
 

【伝えない】

何度か意思表示をしてみたり、ストレートに言っても相手とのギャップが埋まらない場合、「あきらめる」「スル―する」と、「伝えない」判断をすることも、大切なコミュニケーション技です。自分の方からこだわりを捨て、意識を他に向けることで、気持ちを穏やかに保つことができます。例えば、ハンカチのほころびを眺めてばかりいても悲しくなるだけですが、あえて視線を他の部分に向けることで、ほころびも気にならなくなってきます。「我慢する」ではなく「忘れる」ことがポイントです。

「受け入れる力」と「伝える力」を磨き、夫婦のコミュニケーションの上手な方法を探して、「最高の結婚」にしていきましょう!

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