キッチンやバス・サニタリーなど水まわりや照明器具などの住宅設備機器は、毎年多くの商品が発表され、その機能やデザインは日々進化しています。それら新しい商品をみてみると、いくつかの特徴や傾向を読み取ることができます。ここでは、新しい商品の傾向を整理しつつ、2013年のトレンドを考えてみました。
高い節水機能を持つ機器の普及
お湯のムダ使いを防ぎ、水と湯をしっかり使い分けるエコシングルタイプ。[水ほうき水栓(エコシングルタイプ)] TOTO
また、バスルームやキッチンで使用される水栓の節水機能も高まってきています。節水シャワーも身近なアイテムになりましたし、水流などの工夫によって、少ない水でも浴び心地を確保したシャワーもみられるようになりました。キッチン水栓でも、触れるだけで吐止水できるタイプや足元で操作するスイッチなどによって、水を無駄に流し続けないように工夫されたものもあります。
水栓金具に関しては、節水だけでなく、無駄なエネルギーを使わないようにしたタイプも。無意識に給湯器を作動させ出湯させないように、水と湯をきちんと使い分けられるように工夫を施したものがみられます。
また、多くの水まわり商品は、汚れにくくお手入れしやすいといった、清掃性が高められています。掃除の回数が減る、お手入れの時間が少なくなることで、結果的に節水につながる、ということも言えるようです。
節電への工夫は随所に
薄型ですっきりとしたデザインで、マンションのリビングにも圧迫感なく設置可能。[EVERLEDS LED LED 電球シャンデリア] パナソニック エコソリューションズ
節電の代表的なアイテムといえるLEDは広く普及し、その商品バリエーションは豊富に。照明器具としてのデザインも増え、シャンデリアやペンダントなど、取り入れやすいタイプもみられるようになりました。LED用の調光器を使用することで、過ごし方に合わせた演出も可能です。
システムバスや洗面化粧台、システムキッチンに組み込まれる照明、門柱やカーポートなどにもLEDが多く用いられるようになり、一般化がますます進んでいくでしょう。
給湯設備の機能性アップ
浴そうの残り湯の熱を有効活用して翌日分の沸き上げをサポートする「ぬくもりチャージ」機能を搭載 [家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機 エコキュート] パナソニック エコソリューションズ
家庭用ガスコージェネレーションシステムであるエコウィルも、停電時も発電できる新機能を加えたタイプが発売されるなど、機能性のアップが図られていますし、エネファームも低価格化、コンパクト化が進んでおり、検討しやすくなるのではないでしょうか。
次ページでは、掃除のしやすさ、デザイン性などをみていきましょう。