だからギターを始めたくなる!ギターの魅力とは?
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フェンダーストラトキャスター
指先から紡ぎ出される綺麗な音色。
時には炎のように熱く、時には子守唄のように優しく…。
これまで、一度はギターの音に魅力を感じた人は多いのではないでしょうか?
ギターはいつの時代も身近な楽器の代表格です。クラシック、ロック、ジャズ、フォーク、ブルース…あらゆる音楽ジャンルにギターは登場します。
一人でソロギターを奏でるも良し、弾き語りをするも良し、バンドの中で演奏をするも良し、まさにギターは「小さなオーケストラ」。この小さな木の箱には無限の音楽の楽しみがあるのです。
そんな素敵なギター、聴くだけで終わってしまっては損損!
ぜひ、実際に手にとって弾いてみてください。ピックで弦をはじく感触、鈴のような弦の余韻、木を通して体に伝わる弦の振動、アンプから溢れる迫力のサウンド。ギターの音色は聴いていても心地よいですが、やはり弾いてこそ楽しい楽器です。
敷居はとても低く、しかし極めるにはとても奥深い楽器…それがギターなのです。
愛着の湧く美しいボディは生きた化石レベル
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ギターのシルエット
ギターは、エレクトリック、アコースティック、クラシックに関わらず、まずそのボディラインの美しさに目を惹かれます。緩やかにカーブを描く曲線で作られたボディラインは、一見デザインのみを追求した結果のように見えますが、実は非常に機能性が重視されているのです。
例えばフェンダーのストラトキャスターを抱えてみると、体に触れる部分が丸く加工されていることに気付くでしょう。ボディ背面のコンターと呼ばれるくぼみが、体とのフィット感を高めているのです。このように、ギターは随所に演奏性を重視した工夫が凝らされ、なおかつデザイン性が損なわれていないのです。
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フェンダーストラトキャスターの裏面コンター加工
世界には、生きた化石と呼ばれている生物が存在していますが、ギターの持つ美しさは、生きた化石に共通するものがあるのではないかと、私はよく考えます。クラシックギターが現在のフォルムに行き着いたのが19世紀後半。マーチンがアコースティックギターの基盤となるドレッドノートスタイルを登場させたのが、1930年代。フェンダーからストラトキャスター、ギブソンからレス・ポールが登場したのが1950年代。これ以降、ギターのボディシェイプ、基本構造に革新的な変化はないのです。いや、むしろ、変化する必要が無いのでしょう。楽器としての完成系がそこにはあり、決して見飽きることのないボディシェイプが我々を魅了しているのです。
50年前の自動車やコンピュータは、とても使うことはできませんが、ギターの世界では全然アリなのです。逆に今から100年後、音楽形態は変わっていたとしても、ギターはやはりギターのままではないでしょうか?
一生モノの一本を所有し、大事に弾きこむ…。徐々にキズが付き、塗装にクラックが入り、木も枯れていく…、真っ白だったピックガードはいつしか黄ばみ、ピカピカだったクロームメッキもくすんでいく…。しかしだからこそ手放せない、ギターには並々ならぬ愛着を湧かせる魅力があるのです。それは単なる楽器としてではなく、共に人生を過ごしていく相棒としての想いが生まれるからではないでしょうか。もしお近くにギターを長年やっている友達がいたら、お気に入りの一本について尋ねてみてください。そのギターについて語る時、目が絶対に輝いていますよ。
ギターは人を輝かせる、ある意味宝石なんです。