最新のヒルズは「アークヒルズ」

六本木と虎ノ門にまたがる一画に、都心を象徴する建物が新たに誕生した。「アークヒルズ 仙石山森タワー」である。その名にある通り、東京都心とりわけ港区の大型開発の第一人者である森ビルの手になる最新のオフィス・商業施設そして住宅の複合開発で、タワー棟の3階から24階までの住宅フロアが「アークヒルズ 仙石山レジデンス」と名付けられている。住宅は分譲と賃貸それぞれ用意されているが、特筆すべきは相当数の分譲住戸があることだ。森ビルの代表的な住宅には「ヒルズ」のブランドが冠されているが、その多くが賃貸。できることなら所有したいと考えているユーザーは多く、流通市場でも人気が高いと聞く。そんなユーザーにとって待望久しい新築分譲が「アークヒルズ 仙石山レジデンス」であり、昨年秋の分譲開始から数億円にもなる高額住戸も含めて相当の人気を博している。

「アークヒルズ 仙石山レジデンス」外観(平成24年6月撮影)

「アークヒルズ 仙石山レジデンス」外観(平成24年6月撮影)
 

東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅の地下ホームからエスカレーターを乗り継いだ先に独特なフォルムが現れる。シーザー ペリ氏が監修を務めた外観デザインの特徴は、スクエアな建物の四隅が曲線になっていて、上層階に向かうに従って徐々に小さくなっていくこと。47階建ながら柔らかな印象を受ける。

周辺は超高層ビルやマンションが建ち並んでいるが、その一方でホテルオークラや外国大使館なども多く緑に囲まれた非常に閑静なエリアだ。そして周囲を見回すと南傾斜の小高い丘の頂上にあたるためか、外観の印象と合わせてひときわ目立つ存在感がある。実際建物内で得られる開放感も高く、高層階はもちろんのこと、1,2階にある「ヒルズスパ仙石山」からも都心の景観が広がっている。

ところでこの「仙石山」プロジェクトには「アークヒルズ」の名称が付けられている。森ビルが手掛けた「アークヒルズ」は都心における大規模開発の先駆けともいえるプロジェクトで、当然これまではその単体の名称だった。実はこの「仙石山」に続いて近隣で続々と森ビルの大型開発プロジェクトが進行中で、単体の「アークヒルズ」からエリアの「アークヒルズ」への展開が控えている。これが意味するところは、都心の中核を担うエリアとしての「アークヒルズ」が、世界都市である東京の中での高い知名度、ひいては資産性に大きく寄与する可能性を期待させる、ということではないだろうか。

「アークヒルズ 仙石山レジデンス」周辺案内図

      「アークヒルズ 仙石山レジデンス」周辺案内図
 

住まいとしての「ヒルズ」の存在感

「六本木一丁目」駅側から現地へ向かうと、幾何学形状のオブジェが据えられた公開空地「仙石山プラザ」があり、オフィスエントランスへと通じる。実はここに来るまで、オフィスと住宅がひとつの建物に同居している場合の印象は決して良いものではなかった。どうしてもオフィス(あるいはホテル)がメイン扱いであり、住宅としては肩身が狭いような印象が拭えなかった。しかし「アークヒルズ 仙石山レジデンス」に関しては、そんな心配は杞憂だった。オフィスエントランスに向かって左手に石柱が連なるアプローチがある。都心の高級レジデンスのプライベートゾーンに至るには、少し道程を経る必要があると言われているかのようだ。

「仙石山プラザ」undefined※平成24年6月撮影

「仙石山プラザ」 ※平成24年6月撮影


そしてレジデンスのエントランス。広々としたホールの天井高は7.7mもあり、ガラスに覆われた壁面からはさんさんと陽光が差し込んでくる。都心のタワーレジデンス数多くあれど、これほどの贅沢な空間は記憶にない。シンプルにして無駄に思えるほどの大きな空間ならではの豪華さは別格だ。

この豪華さは25階に設けられた「ビューラウンジ」にも共通している。あくまでも広く、あくまでも高く、別の場所でみればかなり大型と思われるソファが数多く配されているにも関わらず、決してそう感じない、空間の豊かさがとことん感じられるスペースだ。また隣接する「ゲストルーム」に備えた“贅”もまた、ゲストがゆったりと過ごすことができるであろうその広さ。そしてもうひとつは、都心を一望するビューバス。ほぼ正面に見える東京タワーの存在感は言うまでも無い。

「ビューラウンジ」undefined※平成24年8月撮影

「ビューラウンジ」 ※平成24年8月撮影
 

ゲストルーム内のビューバスundefined※平成24年8月撮影

ゲストルーム内のビューバス ※平成24年8月撮影


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