「浪費」は決して悪者ではない
消費と思って買った商品、すべてが消費と言い切れるでしょうか?
もしかすると、それは単なる「言い訳」なのかもしれません。
人は、「浪費=悪いこと」のようにとらえがちです。しかし、このモノがあふれている世の中で、生きてお金を使っている以上、「浪費」を封印してしまうことは、楽しみや自由を封印してしまっていると言ってよいかもしれません。
そのために取ってしまうことが「浪費かくし」。
つまり、消費だ、投資だという中に浪費を隠してしまうのです。限度を超えすぎなければ、決して悪い支出ではないのに、隠してしまうから、後ろめたい支出になることがあります。また、気が付かないから、または気が付かないふりをしてしまうから、やりくりがうまくいかない原因がわからないと思い込んでしまうこともあります。
消費の中の「隠れ浪費」
いつもの支出を、消費、浪費、投資に振り分けてみましょう。きっと浪費に該当するものはあまりなく、消費がやけに多い感じに振り分けられたのではないかと予測します。では、ご自分で消費に振り分けた支出を振り返ってみましょう。
生活するために必要な支出が消費ですが、それを過剰に計上していないか、下記に当てはまることはないか、確認してみましょう。
● 在庫が沢山あり、いつ使うかのめどが立たないものをまた買って蓄えた。
● タイムセール、安売りの言葉につられて、予定していないものを買った(使う予定も未定)
● 使い切れない量の生鮮品を買ってしまった。
こんなことはなかったでしょうか?
今は使わないけれど念のため…うちには多いけれど、安いから…そんな思いで買ったものは、実は「隠れ浪費」になっている可能性が高いのです。
生活するために買ったものなのですから、きちんと生活のために使用すべきもので,何カ月以上も先のために購入したものではないことも忘れないでください。