株・株式投資/株式銘柄の選び方

円安・外国人観光客急増で儲かる銘柄は

まいど、相場の福の神こと藤本です。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉がありますが、株式投資はまさにこの言葉を体現している世界です。「半歩先読み投資術」では、世の中の様々なニュースを半歩先読みして、そのニュースから藤本が連想(半歩先読み)した個別銘柄をご紹介いたします。今回は、「円安で外国人旅行客が急増」です。

藤本 誠之

執筆者:藤本 誠之

株式ガイド

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半歩先読み投資術「円安で外国人旅行客急増」

まいど、相場の福の神こと藤本です。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉がありますが、株式投資はまさにこの言葉を体現している世界です。「半歩先読み投資術」では、世の中の様々なニュースを半歩先読みして、そのニュースから藤本が連想(半歩先読み)した個別銘柄をご紹介いたします。今回は、「円安で外国人旅行客が急増」です。

外国人投資家が急増 日経新聞 2月11日23面

日本経済新聞2013年2月11日23面に「外国人観光客が急増 円安追い風 目標1000万人」との記事が掲載されました。今回はこの記事から半歩先読みしてみましょう。

まず、内容を要約すると
  • 政権交代を受けて円安傾向が続くなか、日本を訪れる外国人観光客が急回復してきた。
  • 政府は2012年に836万人だった訪日外国人数を1000万人にする目標。
  • 日中関係が悪化した中国人客は回復しないが、タイ、台湾などの東アジア等からの客が増えている。
  • ホテルオークラ札幌に外国人宿泊客数は、震災前の11年と比べ5割増。
  • 鳥取県への韓国人ツアーは4倍増。昨秋に比べて円安・ウォン高でツアー料金が約1割安に。
  • 長野白馬村へのオーストラリアからの来客が急速に伸びている。

ニュースの素を考えよう

新聞・雑誌・Web上には様々なニュースが掲載されています。そのニュースを書いた記者には、その記事を書いた理由、きっかけとなった「ニュースの素」があるはずです。マスコミに掲載されているニュースをそのまま鵜呑みにするのではなく、なぜその記事が、このタイミングで掲載されたかを考えるのは、非常に重要です。ニュースから、半歩先読みをして株式相場を考えるときに、その「ニュースの素」がカギになるからです。

今回の記事では、「札幌、鳥取、長野」で具体的に外国人観光客が増加した個別の事象が紹介されています。その理由として円安を上げて具体的な数字として、日本政府観光局(JNTO)のデータが紹介されています。

藤本が考えるに、今回のニュースの素は「日本政府観光局(JNTO)」ですね。
日本政府観光局

日本政府観光局 統計発表のプレスリリース

1月25日の統計発表のプレスリリース(12月:訪日外客数/前年同月比20.6%増、2010年同月比6.4%増の68万9千人に2012年1~12月:訪日外客数/前年比34.6%増、2010年比2.8%減の836万8千人に)が掲載されていました。

 
多分、このプレスリリースをきっかけにして、札幌、鳥取、長野の個別の事例を調べ記事化したものでしょう。個人投資家の皆様も、様々なニュースに接したときに、そのニュースの背景等を考える習慣が付けば、株式市場の半歩先読みが出来るようになると思います。

連想ゲーム「アジアからの観光客→お土産→高級炊飯器」

今回のニュースの素である日本政府観光局のプレスリリースをチェックすると、日経の記事中にもあったように中国以外の東アジアからの顧客が増加したようです。特に台湾。タイからの顧客が増加している事が分ります。

ここから連想ゲームスタートです。台湾・タイからの観光客が増加→日本で土産を買う 、増加しているのが台湾・タイなど米を主食としている国だと言うことに注目です。日本の高級炊飯器が東アジアの富裕層に好調な売り上げで、また日本旅行のお土産としても大人気なので、今回は炊飯器に注目しました。

価格.com炊飯器ランキング

価格.com炊飯器ランキング

このように、注目の商品が決まると、そこから関連銘柄を探すわけですが、有効なのか価格.comで検索することです。実際に検索すると、主なメーカーが分ります。

 
ただし。日立・東芝・パナソニックなどの大手家電メーカーは、炊飯器の売上高比率が低いので削除です。また、タイガー魔法瓶は、未上場なので対象外。となると、象印マホービン(7965 大証2部)だけが残る事が分ります。また、ランキングでも上位を占めているので、良さそうですね。

象印マホービン(7965 大証2部)

株価 303円、1000株単位、最低投資金額(303,000円)
PBR(実績)0.46倍、連結PER(実績)4.97倍、配当利回り2.67%
(2013年2月8日現在)
株主優待 権利確定日11月20日 1000株以上自社製品を優待価格で販売

象印マホービンWeb

象印マホービンWeb

同社の指標をチェックしましょう。好業績の割に、PBRが0.5倍割れ、PERが5倍割れと超割安に放置されている状態です。大証2部上場なので、投資家の注目度が低いのがその一因かもしれませんね。

 
1月以降、水準訂正の買いで上昇トレンド入りです。また、7月に大証と東証の現物株市場の統合により、東証2部に所属予定です。そこまでは、堅調相場が期待出来そうです。

*投資判断の参考にするための情報提供を目的に作成されたもので、投資の勧誘ないし特定の銘柄を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身で判断されるようお願いいたします。
*正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。
*藤本が個人的な考えを掲載したものであり、藤本が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。
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