大人も子どもも平等の子育てコミュニティ「asobi基地」
現代の子育てにまつわる問題を解決するために小笠原さんが立ち上げたのが、子育てコミュニティ「asobi基地」。子どもが本来持つ力を引き出すために整えられた環境で、子どもも遊びながら学べて、さらに子どもだけでなく大人にも発見や学びがあります。大人も気軽に子育ての相談ができたり、ママ・パパコミュニティのなかでいつでも本音で話し合えたり、みんなで一緒に子育てをすることを目指す場所です。asobi基地ロゴ
・ 大人も子どももすべての人が平等。
・ 否定語は使用禁止。
・ 何か言う前に大人も子どもと同じ目線でやってみる。
・ 自分の価値観を押し付けず、フェアに対応する。
子どもというひとりの人間として、大人というひとりの人間として、すべての人がそのままの自分で笑顔になれるように、という小笠原さんの思いが込められています。
asobi基地で遊ぶ、親子の様子
ママやパパ、保育士、これから赤ちゃんを迎える妊婦さん、結婚を考えているカップル、学生、アーティスト、クリエイター、そして子ども、赤ちゃん……。「asobi基地」には、いま子育てをしている人も、これからする人も、職業として子どもに関わっている人も、いろんな人が集まります。
多いときは60家族、150人くらいの人がいらっしゃったこともあるのだとか。現在は、参加した人がちゃんと交流できるよう、facebookページで開催を呼びかけて、その都度、40家族程度の募集を行っています。開催は今のところ東京がメインですが、横浜、埼玉、千葉といった近郊からたくさんの方が訪れてくれるのだそう。参加する子どもの年齢は特に限定していませんが、就学前のお子さんが多いようです。また、参加費用は、大人ひとり+子どもで2000円程度で、飲食物の持ち込みは自由。土曜、日曜の午後の開催が多く、何時に来ても、何時に帰ってもOKというスタイルが人気なのだとか。もちろん、大人だけでも参加できますよ。
絵具遊び。家ではなかなかできないことも、ここではOK!
段ボールトンネル!
「誰でもフェアにアクセスできるような場所でありたいと思っています。「asobi基地」に置いてあるおもちゃは、家庭にあるものと何ら変わりありません。子どもの探求力って素晴らしいですよね。何でもいいんです。すぐ近くにある何かで楽しめる力を持っている。遊びってそもそも、私たち大人が解釈している言葉の遊びでは、言い尽くせないですよね。遊びのなかには学びもある。遊びって深いんです。そういうことが分かっている、そんな存在として子どもたちを見てほしいですね。」
小笠原さんは「asobi」基地で、あらためて自分の子どもの成長や特徴に気づいてほしいとも言います。
「子どもの目線で見てほしい」と小笠原さん
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