旅の準備・お得・便利/交通手段の技ありテクニック

新幹線・特急列車が運休・遅延! どうする? 台風・悪天候に備える(JR編)(3ページ目)

ここ最近、大雨や大雪などの異常気象で、交通機関のダイヤが乱れることが見受けられます。個人旅行が増え、こういったアクシデントを自ら解決しなくてはいけない場面も多くなってきました。今回は、利用者のいざという時の心得をご紹介します。

村田 和子

執筆者:村田 和子

旅の準備・お得・便利ガイド

 

運休・遅延の場合の対応について(JR編)

各社ホームページでも案内がありますが、旅行者にわかりにくいところもあるので、よくあるケース別に対応をご紹介します。

参考サイト:
JR東日本:きっぷあれこれ>事故などの取り扱い
JR西日本:おでかけネット>きっぷのルール>事故などの取り扱い
 
新幹線

できれば遭遇したくないけれど、いざという時の為に頭にいれておきましょう

 

ケース1. 乗る予定の特急列車が運休した場合

払い戻し、もしくは後続の列車に振り替えが可能。いずれの場合も手数料等はかかりません。なお、後続の列車の指定席が空いていない場合は、「グリーン車(差額支払い無)」あるいは「特急券の半額を払い戻しの上、自由席」などの対応になります。

クレジットカードでの購入及び(契)の切符で払い戻す場合は、駅で運休を証明してもらったうえで、購入した企業に申し出ることになります。その場で払い戻しができないこともあるので、注意しましょう
 

ケース2. 乗った特急列車が、2時間以上遅延した場合

2時間以上遅延した場合には、特急券の払い戻しが可能です。乗車券については、目的地に到着しているので払い戻しはありません。自由席を利用した際も適用されますので、駅係員に、乗車した列車を申し出て証明を受けましょう。遅延の証明を受けておけば払い戻しは後日でもOKです。

なお、エクスプレス予約のICカード(EX-IC:チケットレス)で乗車し、列車が遅れた場合は、自動的に口座に特急料金が返金されるので手続きは不要です。
(※EX-ICカード利用の際の、遅延詳細については、公式ホームページの「列車の遅れや運休の取扱い」をご覧ください。)

クレジットカードでの購入及び(契)の切符の場合は、遅延を証明してもらった後に、切符を購入した企業に申し出て対応となります。
 

ケース3. 乗った特急列車が、途中で運休となった場合

乗車していた特急列車の特急券については払い戻しの上、後続列車への振り替えが可能です。運休により旅行を取りやめる場合には、全額払い戻しの上、出発地まで無料で戻ることも可能です。何れも手数料はかかりません。
 

ケース4. 特急列車が遅れ、乗り継ぎの列車に間に合いそうもない場合

例えば新幹線が遅れたために乗り継ぎ予定の特急に接続が出来そうもない場合は、早めに車掌さんへ申し出ること。よく車内放送などでも、「●●駅で特急●●にお乗換え予定のお客様は車掌にお申し出ください」というアナウンスが流れますが、状況を把握して駅へ連絡し、乗り継ぎの特急が出発を待つなど状況に応じて適切な処置がされます。なお、乗り継ぎが出来なかった場合には、後続の列車に振り替え、あるいは払い戻しが可能です。

いかがでしたか? 飛行機の場合と異なり、列車の場合は様々なケースが考えられます。「状況を確認して、駅係員に証明を受けること。払い戻しは切符によって対応が異なること」は頭に入れておきましょう。また、払い戻しがその場でできないこともあるので、いざという時の為に、余裕を持って現金を準備することも大切です。

 

ガイドの遭遇事例:別の経路で振り替え輸送となった場合

私も、予約していた特急の路線が長時間運休となり、新幹線経由の違う経路へ振り替え輸送となったことがあります。その場合は、以下のような対応でした。
状況により対応は異なりますので、係員の指示に従い、冷静に行動しましょう。

・もともと特急の指定席
→振り替えは、自由席(指定席への振り替えは不可)
・きっぷは元のまま(追加料金等は無)、目的地まで乗車
・乗換えや、目的地の駅の改札は、自動改札ではなく係員のいる改札を利用

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