最近、展覧会に行きましたか?
電車を待っていると、「●●展」という看板を目にします。またテレビやラジオのCMでも「展覧会開催!」という情報が入って来ます。「でもそういえば、展覧会行ってないなあ……」日本には多くの美術館やギャラリーがあり、特に東京はアジアでも美術館の数が一番多い街です。今も、古くは紀元前のものから、最新のテクノロジーを駆使したメディアアートまで、日本だけでなく西洋の美術作品を楽しむことができるなんて、ぜいたくな国なのです。
とはいえ、世の中は不景気で、なんとなくどんよりした空気が流れていますよね。
こんなときこそ展覧会へ行ってみませんか? 色とりどりの絵画やいろいろな形の彫刻、といった美術作品に、きっと無意識に目が引き付けられていくはずです。
そう、「美術は元気をもらえる」……それが展覧会なのです。
美術作品の見方/魅力
「でも、美術って分からない」確かにそうです。どんな美術作品であっても、単に「綺麗」、「美しい」、「素敵」、というだけのものとは限りませんから。古いものであれ、現代美術であれ、「どう見たらいいのか?」と悩むことも多いでしょう。
杜珮詩(ドゥ・ペイシー) 《ビジブル・ストーリー》 2012年 (C) Pei-Shih Tu Courtesy of Project Fulfill Art Space, Taipei
この画像だけ見ていると、絵を描く人たちがどこかの田舎に出掛けて、写生をしているのだろうな、とか、彼らの周りに咲いている花や生い茂る草木があるんだな、とか、私の中で物語をつくりながら見ることができます。
皆さんはどうですか? 登場する人たちに思いを寄せたり、自分も写生をする姿を想像したり、と作品の中に入り込んで楽しんでいるのではないでしょうか。
この作品、実はアニメーション(絵をコマ撮りして動いている映像)作品なのです。2013年1月19日から3月24日まで、大阪の国立国際美術館で開催されている「夢か、現か、幻か」展で見ることができます。