こけしに会いに、黒石へ
こけしの町黒石では、いろんなところでこけしに会えます
青森県の中央に位置する黒石市は、りんごの生産地として知られるほか、津軽系こけし発祥の地としても有名です。
全国のこけし愛好家、こけし工人などからの支援で昭和63年に「津軽こけし館」が開館してからはさまざまな活動を展開。こけしの町としてさらなる発展を遂げています。
グルメ、お土産、足湯も楽しめる「津軽伝承工芸館」
津軽こけし館の隣にある「津軽伝承工芸館」は、こけし館を訪れた人が必ず立ち寄るスポット。こけしを含め、津軽塗、津軽三味線、黒石ねぷたなどの津軽文化を存分に味わうことができます。
中央のジャンボこけし灯ろうは、工芸館にある日本唯一のこけし灯ろう工房で制作されたもの。2010年の東北新幹線全線開業時に生まれました。
いろんなこけしが、大集合
全国からファンが集う「津軽こけし館」
今回ご紹介する津軽こけし館には、20数年あまりの時間をかけて収集された5000本の伝統こけしのコレクションをはじめ、お土産として販売されているさまざまなこけしが、ぎっしりとつまっています。
こけし館を訪れたら、まず行きたいのが2Fの有料展示室です。
津軽系、南部系、土湯系など、全国のこけしの種類を学べます
東北で生まれ育ったこけし。発祥には諸説ありますが、昔、木地師と呼ばれていた木工品を加工・製造する職人たちが、仕事のない冬場に湯治に訪れた温泉で、お土産用の木地玩具を作るようになったという説が有力なのだそう。産地によって形態や模様が異なり、現在は東北全域で11系統に分類されています。
1本の木から作られる「作り付け」という製法の津軽系こけし(右)、はめこみ式の「キナキナ」という製法で作られる南部系こけし(左)
産地による違いは、知られざるこけしの魅力でもあります。
例えば、
「津軽系こけし」:オカッパ頭が多く胴には津軽藩家紋の牡丹模様やねぶた絵・アイヌ模様が描かれている。
「南部系こけし」:子どものための玩具として作られた。はめ込み式で頭がクラクラと動く。
など、こけしについて知れば知るほど、その趣の深さに惹かれてしまいます。
有料展示室では、11系統全てのこけしを見比べて、それぞれの特徴を知ることができます。ここで、ますますこけしにはまるファンも多いのだそう。
かわいいこけし雑貨は、ファン必見!
こけしについて学んだら、1Fへ。1Fにはこけし作りの実演コーナー、イベント・スペース、売店、木地玩具体験コーナー、雑貨屋cominがあります。お気に入りを見つけたり、絵付け体験でオリジナルを作ったり、雑貨をチェックしたりと、楽しいひとときを過ごせます。
日本一のジャンボこけしとダルマ展示
また、日本一のジャンボこけしが展示されているので、忘れずに見学しましょう。
>>次は、愛らしい創作こけしをチェック!