東京工業品取引所の金先物価格が2013年1月に入ってから高値を更新。これを背景に、国内における金の金の国内小売価格も上昇し、30年超ぶりの高値をつけました。金地金大手の田中貴金属工業のホームページでは、小売価格は1月18日、1グラム5100円超となっています。高値更新が続く金価格の動向に、金投資に興味を持っている投資家も多いのではないでしょうか?

国内の金価格が上昇した要因としては、世界的な金融緩和政策等を背景としてNY市場での金先物価格が上昇基調にあることに加え、ドル円相場で円安ドル高が継続していることが挙げられます。

 

東京・NYの金先物価格の動き

早速、東京の金先物価格のチャートを見てみましょう。2012年夏以降は上昇基調にあります。

チャート

東京金先物価格。フジフューチャーズより。拡大画像あり


次に、NYの金先物価格のチャートを見てみましょう。2012年秋以降はもみ合う展開にあります。

チャート

NY金先物価格。フジフューチャーズより。拡大画像あり


東京の金先物価格は元々NYの金先物価格の上昇によって上昇基調にありましたが、ドル円相場の影響を受けることもあって、NYの金先物価格ほど上昇していませんでした。しかし、2012年秋以降は、若干値動きに違いがあることがわかりますね。

ドル円相場の動き

次に、ドル円相場のチャートを見てみましょう。

チャート

ドル円相場。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり


2012年秋以降、新政権による金融緩和政策への期待から、円安ドル高が進行していることがわかります。この円安ドル高進行を背景に、東京の金先物価格は一段高となったこと言えます。つまり、東京の金先物価格は、NY市場での金先物価格の変動に加えて、ドル円相場の変動にも影響を受けているのです。

国内の金価格を考えるポイント

では、国内の金価格の動きを、今後はどのように考えたらよいのでしょうか?上記の3つのチャートを見る限り、国内の金価格はNYの金先物価格の影響に加え、ドル円相場の影響も受けていることがわかります。NYの金先物価格は、世界経済の動向や金融政策等に影響を受けるため、当然、世界経済の動向やリスク許容度等に注目しておくことが大切になるでしょう。

また、ドル円相場で円安基調が続く間は国内の金価格の上昇に作用しますが、反対に円高基調に転換すれば、国内の金価格は下落に作用します。ですから、NYの金先物価格が上昇しても、ドル円相場次第では東京の金先物価格が下落する場合もあります。

米国経済の動向が株式市場にも為替相場にも影響を与えることを考えると、やはり米国経済の行方が国内の金価格の動きの鍵を握ることになるでしょうから、米国経済には注目しておいて損はないかもしれませんね。

金価格とドル円相場との関係について興味のある方は、「国内の金価格はドル円相場の変動でいくら動く?」をご参照下さい。
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