近代日本住宅を代表する西洋木造建築 「旧岩崎邸庭園」
明治29年(1896年)、三菱創設者の岩崎家本邸として建てられた旧岩崎邸庭園は、ジャコビアン様式の装飾が随所に施されている本格的なヨーロッパ式邸宅で、近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。この建物を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルは、終生日本を愛した人物として知られています。ジョサイア・コンドルは日本政府の招聘により来日後、工部大学校(現・東京大学工学部建築学科)の初代教授に就任し、東京駅の設計で知られる辰野金吾や、赤坂離宮を設計した片山東熊などが彼の指導を受けました。
ジョサイア・コンドル自身、多くの戯画や風刺画を残した河鍋暁斎につき日本画を学び、日本文化をほどよく融合させた日本で最初の設計事務所を開設、日本人女性である前波くめを妻とし、大正9年(1920年)、67歳で日本で亡くなりました。
500円で抹茶と和菓子をいただくことができるので、ゆっくりと時間を忘れてくつろぐことが出来ます。春になると庭の桜が咲き誇ります。西洋建築にさくらが映えるのは、ジョサイア・コンドルの日本愛、そのせいかもしれません。
■旧岩崎邸庭園
・場所:台東区池之端1-3-45
・電話:03-3823-8340
・開館時間::9:00~17:00(16:30までの入館)
・休館日:年末・年始 (12月29日~翌年1月1日まで)
・入館料:一般及び中学生400円、65歳以上200円
・アクセス:東京メトロ千代田線「湯島」下車、徒歩3分
・URL: http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html(東京都公園協会)
・備考:無料の庭園ガイド有り(毎開館日11:00、14:00)