家族愛がしっかりと描かれている作品です
可愛い二人の子供と優しい夫に囲まれていた平凡な30代の主婦。そんな彼女を突然襲ったのは「ガン」でした。それまで日本で放映されていた韓国ドラマはドロドロとした作品が多かったように感じます。このドラマは実際に、愛する人が死の宣告を受けたときに誰にでも起こりうるだろうと感じてしまうところにポイントがあります。
家族のことはすべて妻任せだった夫が、少しでも妻を助けたいと家事や育児にも積極的になっていく姿や、子供の将来を心配する母親としての姿のあり方など、ひとつの物語というよりもまるでノンフィクションかと思わせるような描写が観ている方の涙を誘います。
そして何よりも子供たち。子役の演技が上手だというところもポイントなのかもしれませんが、「母の死」を受け入れることの難しさや母を気遣うこと、思うことなどが繊細に描かれています。
ここでラストは話したくありませんが、悲しい物語でありながらもどこか、人間というものの強さやたくましさなども教えてくれる感じがしました。
内容的に、国や国民性などを感じさせませんので、初めて韓国ドラマを見る人たちでも理解しやすい内容になっていると思います。日本にはない文化や風習を理解しなくてはならないドラマだと見ていて疑問がわく場合が多いようですので……。
全18話ですが、後半は一気に見たくなってしまうはず。韓国ドラマ初心者さんたちに、ぜひオススメしたい作品のひとつです。
また、夫役は日本でも放映された「アイリス」に出演していたキム・スンウさん。見たことある! って思えますね。
■作品データ
・日本公式HP:http://www.koretame.jp/rosemary/index.htm
・韓国公式HP:http://rosemary.kbs.co.kr/