部屋探し・家賃/賃貸物件の情報収集術

3月までに引越したい人必見。即入居可賃貸の注意点(2ページ目)

「すぐにでも入居したい」。突然の転勤や、以前の住まいの状況などで、入居を急ぐケースもあります。そんなとき「即入居可物件」は、お部屋探しの条件となります。さて、では、なぜその物件は、即入居可なのか、気をつけるべきポイントを整理します。

上野 典行

執筆者:上野 典行

賃貸・部屋探しガイド


壁紙の経年劣化や鍵交換なども確認を

また、「即入居可」ということは、壁紙も鍵もそのまま使う、ということが想定されます。

こうした物件は、長い間借り手がつかなかったという可能性もあり、なかなか手を掛けていないという可能性もあります。何ヶ月か家賃収入がなかったのですから、オーナーからすれば、しばらくの間赤字だったわけです。すると中には、「前の壁紙のまま張り替えなくてもいいかな」とか、時には「鍵交換もお金がかかるから」などと、やっていない可能性もないわけではありません。

壁紙などは自分で見て、汚れているなら、それをちゃんと指摘しましょう。張り替えまで要求するかどうかは別として、入居前に「ここは汚れていましたよね」とちゃんと言っておかないと、自分が退去するときに、「ここもあなたが汚した」などと言われて、敷金精算から引かれてはたまりません。

鍵交換は、セキュリティ面でとても重要です。前に借りていた人がマスターキーを持ったままで、泥棒にでも入られたらと考えると、大きな不安要素。前の入居者がいつ退去して、いつ鍵交換をしたのかも、実際に確認するとよいでしょう。場合によっては、改めて鍵交換を要求してもよいでしょう。複数の不動産会社の人間が、物件見学で入った可能性は高いのです。念には念を入れておくという考え方もあります。鍵交換代を請求されるかもしれませんが、自分の身を守るためには必要な投資かと思います。

次ページでは、「すぐに生活を始めたい」という方のために、大切なポイントを紹介します。

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