ちゃんと「躾」られていますか?
日々の習慣のなかに躾が存在しています。
どうされていますか? ちゃんと、ご家庭で躾けられていますか? 最近、お子様を叱れないパパやママが増えていると聞きます。その理由を聞いてみると「子どもが聞いてくれない」というのが圧倒的に上位を占めるのだとか。聞いてくれないとは、親として情けないと思っているパパやママも多いのではないでしょうか。
そうはいっても、躾は親の立派な仕事の一つです。子どもはまず家庭で社会のルールを身につけるといっても過言ではないでしょう。それだけに、家の中の慣習が世間一般と違っていた場合就園して集団生活に入ったあと困惑してしまうケースがあるのもまた事実です。
「身」が「美」しいと書いて「躾」。美しい立ち居振る舞いの基本は、この躾にあるともいえるのではないでしょうか。昔はドラマなどの定番でお姑さんから「育ちが知れる」などといっていじめられるお嫁さんの話がエピソードとしてありましたが、近年見かけなくなった気がします。「お里が知れる」「育ちが知れる」など昔は躾というのは家庭でするものというのが一般的に常識とされていました。では。いまはどうでしょうか? 今時の躾事情には、実は大きな変化が起こりつつあるようなのです。
躾アプリ「鬼から電話」
インターネットが普及し、家庭にパソコンがあるのはごく当たり前の時代になりました。ご家庭によっては一人一台以上所有している家庭もあるでしょうし、ここ数年の大きな変化としては携帯がパソコン並みの機能を持ったり、タブレットやスマートフォンの出現により「アプリ」の存在が大きく社会を変えようとしています。LINEやSNSの存在により通信網も変化を見せ始めました。便利なアプリによって電車の乗り継ぎや、ナビ機能、銀行機能などわたしたちの生活にアプリは多方面で関わりを見せています。そんな風に知らない間に生活の中に存在しているアプリは日々開発され、新しいものが誕生しているといいます。そんなアプリに躾を扱ったものが登場し注目を浴びているそうです。
「鬼から電話」。大体2歳から就学間際のお子様までが対象と思われる躾用アプリです。タイマーをセットすると鬼から電話がかかってきて、お子さんを叱ってくれるというもの。その声と画面に表示される鬼のイラストは対象年齢のお子様には効果があるようで、ママのみならず躾に活用するパパもいるといいます。
確かに、実際に鬼から電話を使って躾をされている家庭の様子を見る限り大変効果的なアプリであることはよく判ります。でも、大人から見たらちょっと不思議な光景でもあるこの躾アプリの存在。あまりにアプリに頼りすぎるとせっかく躾を介して経験出来ることがすべて勿体ないことになってしまうということを、現役子育て中のパパやママは一体どのくらい認識しているのでしょうか?