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12月22日公開undefined『大奥 ~永遠~ [右衛門佐・綱吉篇]』/(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

12月22日公開 『大奥 ~永遠~ [右衛門佐・綱吉篇]』/(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

今を生きる女は、幸せなんだろうか? それとも不幸せなんだろうか? と思うことがよくある。仕事も恋愛も結婚も遊びも選択肢が増えていて、それは幸せなことであるはずなのに、多くの人は迷っているし、多くを得ているはずなのに喪失感に苦しんでいる――。

その理由と答えについて、深く考えさせられる映画が、今週末公開の映画『大奥 ~永遠~』。

超人気漫画家、よしながふみの原作で、2010年、二宮和也主演で公開された『男女逆転 大奥』の第二弾。堺雅人と菅野美穂の共演で、大人の純愛と女の生きざまについて描かれている。

よしながふみ原作 『大奥』あらすじ

大奥といっても、ここは、男女逆転の世界。江戸時代、男だけがわずらう謎の疫病が席巻して、多数の男が死にいたり、男子人口は三分の一に減少。かくして、日本には、男女の逆転現象が起こってしまう。あらゆる分野の要職には女が就き、貴重な男は子どもを欲しがる女に身を売っている。都には女将軍が立ち、城内も女性中心に運営されて、大奥には美男3000人が控えるようになった。

本作の時代背景は、男女逆転の大奥が誕生してから30年後。百花繚乱の元禄、五代将軍・徳川綱吉(菅野美穂)の時代のこと。徳川の時代は、安泰で栄華を極めた時期とはいえ、大奥では世継ぎを巡る争いが勃発していて……。

元禄時代ならではの豪華絢爛の艶やかな衣装と、愛憎うずまく人間模様、想像を超えるめくるめく展開も映画としてのエンタテイメント性に富んでいる。

(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

――けれど、本作の最大のみどころは、女将軍・徳川綱吉の女の生きざまと、彼女に生涯仕える右衛門佐(堺雅人)との大人の純愛。

男女逆転の江戸時代を生きぬく、女将軍・徳川綱吉は、不思議なことに、現代女性の置かれた立場や状況、心情とも深くリンクしているのだ。

仕事はそつなく。癒しはペット。

劇中の綱吉は、才色兼備でデキる女性。現代の言葉に置き換えれば、キャリアウーマン。しかし、将軍としての仕事に邁進しながらも、一方では、「世継ぎを産まなければならない」という重い使命をも担っている。まず、その生きざまが、仕事も家庭も女も社会から求められ、また自らも求めてしまう私達に親しい。

綱吉は、若い頃に産んだ一人娘を病で亡くしてからというもの、片時も離さずに犬を抱いているのだが(歴史上の徳川綱吉も、“生類憐れみの令”を発令して、犬公方と呼ばれていた)、そんなディティールも、“バリバリ仕事しているものの、どこか寂しくて、癒しはペットだけ”というような現代女性の姿にも重なっている。

(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

(C)2012男女逆転『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』製作委員会

仕事ができても、年齢と経験を重ねても「世継ぎを産まなければ、女としての価値がない」と自他に責められ……。一見、大切にされているよう見えて、その実、1人の女性としては大切に扱われない――綱吉の辛さは、懸命に働きながらも女性としての人生に悩む、多くの現代女性の胸に響くはずだ。

仕事と女であることの狭間でどう生きていけばいいのか。女性として年齢を重ねていくことの幸と不幸とは? ……と、今を生きる私達にとっても、さまざまなことを考えさせられる。