真空管アンプから流れるジャズに満たされた店内
昔ながらの日本家屋でジャズを聴きながら蕎麦を味わう。そんな一風変わったお店が温泉地としても有名な新潟県松之山にあります。ここ「滝見屋食堂」の入り口には目を惹く真っ赤なポスト、趣のある盆栽、昭和薫る看板、レトロなカメラなど思わず心を引き寄せるアイテムがずらり。一体何のお店なのか見た目では分かりませんが「蕎麦とジャズのお店」という看板の通り、れっきとした飲食店なのです。
こだわりの真空管アンプから流れるジャズに満たされた店内では、蕎麦をはじめ丼物なども味わうことができます。中でもおすすめは、作家・坂口安吾の名前を冠した「安吾天丼」。下のご飯が見えないくらいたっぷりの地元野菜の天ぷらが乗った一品に、蕎麦もセットになっているので男の人にも十分なボリューム。
坂口安吾と松之山は縁が深く、「逃げたい心」や「黒谷村」などこの地を舞台にした小説も発表しているほど。この天丼は坂口安吾のトレードマークでもあった丸メガネを天ぷらで表現しているところから、その名前がついたようです。
最近は3年に一度行われる「越後妻有 大地の芸術祭」のおかげで、温泉客以外にも人が訪れるようになったという松之山。アート散策の途中、お腹が空いたらぜひ立ち寄りたい一軒です。
■滝見屋食堂
住所:新潟県十日町市松之山湯本1390-1
TEL:025-596-2307
営業時間:11:00~23:00
定休日:不定休
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