現在を生きるレトロ空間 「光原社 可否館」

 

 

賢治の最初の童話集を出版した光原社、そしてその敷地内にあるカフェ可否館は、時の流れさえゆっくり感じられるリラックス空間です。

店内にはテーブル3卓とカウンターしかなく、とってもこぢんまりしたお店。にもかかわらず、きゅうくつさどころか、逆にゆったりした気持ちになれるのは不思議です。大きな窓と色ガラスから入るたっぷりの日差しや、天井の高さが、部屋に奥行きを与えているのでしょう。

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味わうべきは、このなんとも言えない癒しの空間美ですが、もちろんコーヒーも美味しいです。小岩井農場製のアイスクリームもコクがあり、さすがのうまさ。山盛りのボリュームに一瞬圧倒されますが、そのクリーミーな舌触りとなめらかな甘さで、スルスルと口に運ばれていきます……。

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ちょっと変わったところでは、ワインゼリーというのがあります。きれいなルビー色のゼリーで、赤ワインの風味がしっかり効いています。つるりとしたやわらかな食感は誰からも愛されそうな……。もちろんアルコールはほとんど残っていないので、未成年の方でも美味しくいただけるかと思います。

さて現在の光原社は、出版事業ではなく、おもに漆や木工芸の手仕事を各地から集めて展示販売する工芸館として運営されています。同じ敷地内ですから、ふらりと立ち寄り、美しい器のかずかずを愛でるのもまた素敵なひとときですよね。

現在を生きるレトロ空間。当時と変わらぬやわらかな木漏れ日を浴びながら一息つけば、一気に昔にタイムトリップしたような気分に包まれるでしょう。

■光原社 可否館
住所:岩手県盛岡市材木町2-18
電話:019-622-2894
営業時間:10:00~18:00 (1月上旬~3月中旬は10:00~17:30)
定休日:毎月15日(日曜、祝日の場合は翌日)
アクセス:JR盛岡駅より徒歩8~10分
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