盛岡人のソウルフード、じゃじゃ麺を堪能 「白龍」
岩手と言えばわんこそば、そして冷麺……というのは誰もが思いつくところ。でも、忘れてはならない盛岡三大麺の一つが「じゃじゃ麺」。中華のジャージャー麺とは一味もふた味も違う独特のうまさを地元の人と共に食す。これぞローカルフードの醍醐味!盛岡以外の街ではほとんどお目にかかることのないこのメニュー。うどんやきしめんに似た白い平麺がベースで、上から甘めの肉みそをかけ、細切りキュウリと長ネギを乗せた料理です。盛岡市内にはいくつもの専門店があり、どこにしようか迷うところですが、やはり元祖と言われるお店にまずは入ってみることに。
白龍と書いてパイロンと読むこちらのお店、初代店主がじゃじゃ麺の生みの親だそう。中国東北部(旧満州)で味わった炸醤麺(ジャージアンミエン)を盛岡の人の口に合うように試行錯誤を繰り返したのです。
20人も入ればいっぱいになりそうな狭い店内に入ると、年季が感じられる老舗ならではの雰囲気に気持ちが高まります。メニューはサイズ別に大(600円)、中(500円)、小(400円)とあり、女性の私には小でも十分おなかいっぱいになるボリューム。白い麺と味噌のコントラストが美しいのですが、いただくときは思い切って全部の具をまぜまぜして下さい! 見た目とは裏腹に、もちもちの麺にからみついた肉味噌の美味しさが一層引き立てられます。辛党の方やより強い風味がお好みの方には、テーブルにどどんと置かれた各種トッピング(ニンニク、ラー油、酢)を加えましょう。
麺が終盤に近づいたら、生卵(50円)を皿に割りいれ、カウンターに出します。すると、すると今度は優しい味の卵スープ「ちいたんたん」に早変わり!これも自分好みの味にして、最後の一滴まで味わえば体はぽかぽかです。
じゃじゃ麺を味わうコツは、何と言ってもトッピングを使った自分なりのアレンジです。正直、出されたままだとやや物足りない味。が、ひとたびトッピングの妙に気付くと、ぐぐっと旨みアップ!2度、3度食べるとクセになる……実はそんな奥深い一品かもしれません。
■白龍 本店
住所:岩手県盛岡市内丸5-15
電話:019-624-2247
営業時間:月~土9:00~21:00(ラストオーダー20:40) 日曜11:30~18:45
定休日:なし。お盆、年始休み
アクセス:JR「盛岡駅」からバス、タクシーで約10分
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