スマホ・アプリ連携で選ぶ
ここ1~2年で、iPhoneアプリと連携するカーナビが増えている。連携にも2通りあり、ひとつはSNS利用およびエンターテインメント性アップのためにスマホ・アプリを活用するタイプ、もうひとつが検索にスマホ・アプリを活用するタイプだ。前者の代表がイクリプス。この秋の新製品でいえばAVN-F02i(オープン価格)で、9型大画面のAVN-ZX02iもスマホ・アプリとニンテンドーDSとの連携に対応している。またクラリオンのスマートアクセスに対応したNX712、NX712W、NX612、そしてフルデジタルスピーカーシステムのZ8/Z17Fもスマートアクセスに対応している。両メーカーともiPhoneアプリに対応。イクリプスは自社開発アプリがメインで、iPhoneカメラ映像をナビ画面に表示するDriviewやTwitterと連携してユーザー同士が情報を共有できるTwitDriveなど5~6のアプリを用意。また有料の楽曲配信アプリ、musicChefも使える。クラリオンはTwitter、FacebookといったSNSをカー用にアレンジしたアプリやインターネットラジオのTune in radio、天気予報/カレンダー/ニュースリーダーなどのアプリを利用できる。ただし、両メーカーとも、iPhone4/4Sまでの対応。iPhone5には対応していない。
検索や目的地設定&ルート探索にスマホ・アプリを活用しているのがパナソニック「ストラーダ」と、ケンウッド「彩速ナビ」だ。またイクリプスのZXクラス&Zクラスも、NaviConやsmart aAVVI Linkといった検索系のスマホ・アプリを活用できる。パナソニックは自社開発の「おでかけナビサポート ここいこ♪」というアプリを用意。スマホで検索した地点をBluetoothで転送して、素早くルート探索ができる。このアプリはiPhone用、Android用の両方を用意。Bluetoothでデータを飛ばすので、iPhone5でも使える。
ケンウッド「彩速ナビ」はiPhoneアプリのNaviConを利用する。カーナビとiPhoneの接続は有線だが、iPhone5にも対応。iPhoneでナビの地図をスクロールしたり、地点データを転送したりできる。NaviConはNaviConと連携するアプリが多数あり、その検索データを活用できるのも強みだ。上記のスマホ・アプリの多くは、カーナビと連携させなくても使えるものが多い。しかも、一部を除いて無料でダウンロードできるので、まずはダウンロードして試してみて、便利そうだなと思ったらそれに対応するカーナビを選ぶという手もある。