削除できないファイルというのは理論上は存在しない
削除できないファイルというのは理論上は存在しません。なぜなら、パソコンの前に座っているわたしたち人間のユーザーが、ファイルの削除も含め究極の権限を有しているからで、それなのに削除できないというのは単に権限の行使の仕方が足りない、ないしは知らないだけに過ぎません。別のケースは、現在使用中のファイルであるため削除できない、というものです。車が走っている最中は車の走行にかかわる部品を外せないのと同じ理屈です。多くのスパイウェアや悪意のもとに作成されたマルウェアはWindowsを再起動しても勝手にスタートアップして使用中となるため削除できません。
写真はイメージです
まずユーザー権限を確認してみる
該当ファイルを右クリックしてプロパティを開き、セキュリティタブの詳細設定ボタンでセキュリティの詳細設定が可能になります。ここでフルコントロールの取得が不可能な場合は、管理者(Administrator)権限を持つユーザーとして再ログインする必要があります。ACL(アクセス制御リスト)やその管理については、下記の記事が比較的分かりやすいです。
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/701aclcheck/aclcheck.html
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/700whatisacl/whatisacl.html
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1325aclreset/aclreset.html
現在使用中のファイルを次回起動の際に強制停止させる
トレンドマイクロ社が提供している「HiJackThis」を使うと便利です。- 無償ツールをダウンロードする(http://sourceforge.net/projects/hjt/)
- 「Do a system scan and savelogfile」を実行する
- 一覧の中から該当ファイルを探し出してDeleteする
このフリーソフトの目的は、該当ファイルの次回の起動を停止することであって、該当ファイルそのものは再起動後に削除できます。該当ファイルがないように見える場合もあり、その場合は該当ファイルと組みになって動いているプロセスを突き止める必要があるでしょう。