検査の結果に問題があるようなら、ロングリードテストや修復を試みる
「ノートパソコンを誤って落としてしまったときに、壊れていないかチェック」というのは、特にHDD(ハードディスク)の損傷の有無や程度をチェック、ということになろうかと思います。筐体(きょうたい)にひびが入ったとか、液晶が割れたとかいう以外にも、HDDは落下等の衝撃に関連したそれなりの弱さを持っており、程度によってはチェックが必要な場合があります。
※ハードディスクの落下へのメーカー側の対処についてはこちらをご覧ください。
・lenovo……http://www.lenovo.com/jp/tvt/quality/free_fall.html
・BUFFALO……http://buffalo.jp/products/catalog/storage/taishougekihdd/
最も安全な対処法というのは、正常な起動を確認できた時点でまずユーザープロファイル(マイドキュメントやデスクトップ、個人設定)を別HDDやクラウドにコピーし、そして、その他の必要ファイルを別の所にコピーしてからチェックを始めるというものでしょう。というのも、チェックの最中に不良箇所でHDDが止まってしまうという事態が時折生じます。
診断チェックツールはいくつかありますが、HDD大手メーカーのひとつであるSeagate社提供の「Seatools」が便利です。
■手順
- ダウンロードサイトにアクセス(http://www.seagate.com/jp/ja/support/downloads/seatools/)
- 通常であればWindows版をダウンロード
- ベーシックテスト>ショートリードテストを実行
環境によっては.NET Framework 4のインストールが求められるかもしれません。もしOSが立ち上がらないほどであれば、DOS版をダウンロードしてCDを焼き、CDブートしてチェックすることが可能です。その場合にも、まずはデータ救出(別HDDにコピー)が必要でしょう。
検査の結果に問題があるようなら、ロングリードテストや修復を試みます。
検査の結果が問題ないようであれば、さらにベーシックテスト>S.M.A.R.T.チェックで情報を確認することができます。この点「CrystalDiskInfo」あたりも使いやすいでしょう。