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国内の金価格はドル円相場の変動でいくら動く?

ここ数年、金価格の上昇や、現物があること等から安全な投資先として人気を集めているのが金投資です。実は、国内の金価格は、ドル円相場の影響を受けて変動します。では、ドル円相場の影響を受けて、金価格がどのて程度変動するのでしょうか?そこで、金価格とドル円相場の関係を、具体的に計算して考えてみました。売買時の価格を考える際に利用してみて下さい。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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日本国内で取引される金の価格は、「1グラム●円」です。この国内の金価格は、
国内の金価格はドル円相場の変動でいくら動く?

国内の金価格はドル円相場の変動でいくら動く?

ドル円相場の動きの影響を受けます。なぜなら、金の国際価格は「トロイオンス(TOZ)」であり、1トロイオンス当たりの価格は米ドル建てで表示されているからです。ちなみに、1トロイオンスは31.1035グラムです。

金の国際価格がドル建てということは、国内の金価格は外貨預金同様、ドル円相場の影響を受けるわけですが、円高ドル安になれば円建ての金価格は値下がりし、円安ドル高になれば金価格は値上がりします。

国内の金価格とドル円相場の関係

とは言え、国際価格もドル円相場も日々変動します。国内の金価格は、ドル建ての金価格をその時の為替レートで円価格に換算し、その上で1グラム当たりの金価格を計算しています。ドル円相場が1円動くと、金価格にどの程度影響を及ぼすのでしょうか?

国内の金価格を求める式は、
  • 国内の金価格=金の国際価格÷31.1035×ドル円相場の価格
です。実際にはこの他に諸経費等が含まれるのですが面倒なので省きます。さらに、求めた値に消費税がかかります。

では、大まかな数値で計算してみましょう。2012年12月10日現在のNY金の価格はおよそ1700ドル、ドル円相場を1ドル82円と仮定します。

1700÷31.1035×82=4,481

44481円に諸経費や消費税がかかります。消費税5%が加算されると4705円になります。余談ですが、田中貴金属での2012年12月10日の小売り価格は4780円ですから、数値の差は諸費用と考えていいでしょう。

ドル円相場の変動で金価格はいくら動く?

NY金の価格はそのままで、ドル円相場が1ドル81円と83円に変動した場合の金価格を考えてみましょう。
  • 81円の場合 1,700÷31.1035×81=4,427 価格差54円 
  • 83円の場合 1,700÷31.1035×83=4,536 価格差55円
ドル円相場が1円動くことで金価格が変動したわけですが、およそ55円程度変動したことがわかりますね。

金価格の変動も頭に入れる

ちなみに、計算式を見れば理解できると思いますが、金の国際価格が変動することで、国内の金価格、そして価格差も変動することになります。

1,800÷31.1035×82=4745

1,800÷31.1035×81=4687 価格差58円
1,800÷31.1035×83=4803 価格差58円

金の売買時に考えたいこと

国内の金価格の動きをまとめると、次のようになります。

  1. 金の国内価格は国際価格によって変動し、国際価格が安くなれば国内価格は安くなる
  2. 金の国内価格はドル円相場によって変動し、ドル円相場が円高になれば国内価格は安くなる
  3. 金の国際価格が変動すると、1グラムあたりの変動幅も変動する

現物があること等から安全な資産として、金投資が人気を集めています。金をどの程度の大きさで買うかは人それぞれですが、買う時には少しでも安く買いたいですし、売る時には少しでも高く売りたいものです。これら3つの要素も考えながら、金の売買タイミングを考えてみてはいかがでしょうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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