終活とは
最近、終活という言葉がメディアで大きく取り上げられるようになってきました。終活とは、「終焉に向けて行う活動」の略で、当初は「残された人に迷惑がかからないように、元気なうちに身辺整理をしておく」という意味合いで使われていました。しかし最近では、人生の幕引き準備というよりも、自分自身の棚卸しをして今後をより豊かに生きるための活動という解釈をするほうが適切になってきました。実際に終活に取り組んでいる最近のシニア世代はとてもアクティブ。終焉にはほど遠い、「趣味も仕事も現役!」そんな人たちが終活を広めているのです。新語流行語大賞にもノミネート
終活という言葉は2009年、週刊朝日の連載記事から誕生した造語ものですが、2010年、2012年のユーキャン新語流行語大賞60語にノミネートされるなど、すっかり市民権を得てきたように思います。当時の連載記事で紹介されいた事例などの大半は葬儀やお墓について。葬儀費用の実態や葬儀社の選び方、現代のお墓事情などが主な内容でした。その後言葉が一般に浸透していくにつれ、内容はどんどん拡大していきます。医療や介護、身辺整理、遺言・相続など、「万が一」に備えて事前に準備したり考えたりしたほうが良い項目は多岐にわたります。家族や友人・知人への感謝の気持ちや、自分の生い立ちや考えなども整理をしておくと良いでしょう。エンディングノートは必須アイテム
エンディングノートは、葬儀社や士業事務所などで独自で制作しているところもあります。