うなぎ屋酒坊 越後屋
店内に入ると、左側には分厚い一枚板のカウンター、ゆったり5人ほど座れる。右には座敷4卓ほど、さらに奥にはテーブル席もある。この立派な一枚板のカウンターは、元寿司屋の名残だそうだ。
鰻屋には珍しい若い店主と女将のホスピタリティ
お客の眼前に差し出されるうなぎ。うなぎに自信がある証拠
女将さんが、座敷に案内してくれる。さきほどのカウンター周辺とは雰囲気が変わる。こだわりの照明器具や内装の配色はモダンレトロを感じさせる。ゆっくりとやわらかく話す美人女将さんは店主の奥様なのだそうだ。
大女将の手によるお品書き
無言で提供されるより一言説明してもらえると、店に対する興味、料理に対する想像力が生まれるんですな。「如月の下弦の頃献立」情緒あるタイトル。
華やかな前菜に期待が高まる
献立にない料理まで、手抜きなし
献立書に書かれていない脇役であろう旬の野菜たちもうまい。見事な盛り付色のバランスで、華やかな気持ちになり鰻屋であることを忘れそうだ。
うなぎを丸ごと堪能できる焼き物
器用に串にまかれた尾びれ焼は見た目真っ黒なのだがミニトマトの赤が目にも楽しい。若干の苦みと柔らかくなった小骨のざらざら感、脂のこってり感、珍しい食感だ。
白バラ焼は骨の周りの肉を丁寧に串にしてある、わりと淡泊なお味だ。山椒は京都産、ミルを数ミリ回しただけで山椒の香りが楽しめる。尾びれ焼にお勧めとのこと。