ドライブで訪ねる、沖縄のゲートタウン

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横文字の看板に日本語が交じって並ぶコザの街。ゲートタウンならではの独特の雰囲気に満ちています

沖縄の旅の楽しみはいくとおりもありますが、沖縄本島でなければできないのが沖縄の中のアメリカ体験。ご存知のとおり米軍基地がある沖縄本島には、石垣島や宮古島にはない、リアルなアメリカがあります。教科書や本の中で知っている出来事であった、“今から40年前沖縄はアメリカの一部であった”ことを実感として体感できます。これからの季節は沖縄も冬となるので、水着で海遊びを楽しむことはできませんが、町の散策やゆっくり時間をかけてドライブするのにおすすめ。いつもと趣向を変えて、沖縄の中のアメリカを訪ねてみるドライブもいいと思います。ということで、今回は沖縄のゲートタウン散策をご紹介しましょう。


ディープな沖縄好きを魅了するコザタウン

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ポップなデザインの店の外装が一際目をひくコザの中のアメリカ!


沖縄本島中部にあるコザは、戦後のアメリカ軍統治下に基地の町として一躍発展した街です。行ったことがない人でも、みなさんきっと名前くらいは聞いたことがあるはず。ちなみに、現在沖縄にコザという地名はなく、人々がコザと呼んでいるのはかつてコザ市であり今は沖縄市となっているエリアのことですが、十字路や店名、学校名などには今でもコザという名前が残っていますし、沖縄の人々もこのエリアをコザと呼んでいます。

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一歩路地を入れば、アメリカと対極をなす沖縄の顔が見えるのがコザの街


最盛期には一大繁華街として大きく栄えたコザは、アメリカと日本、そしてインドやアジアの国々から南米まで、世界中の人々が集まるまさに“ちゃんぷるーな街”。また、アメリカの音楽はもとより、オキナワン・ロックや沖縄民謡など、沖縄一音楽が盛んな音楽の街でもあります。音楽と踊りを兼ね揃えた今や全国で人気のエイサーも盛んな場所で、コザのエイサーといえば、旧盆の時期にはそれ目当てに訪れる観光客も多い花形エイサーです。


コザの歩き方

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英語で書かれた貼り紙やドルマークがごく普通に溢れるコザの街


コザの街は想像しているよりも大きいです。端から端まで見てまわるには車での移動が必要となりますが、まずはいくつかある目抜き通りをぶらぶらしながら、気分の向くまま脇道に逸れてみたり、路地裏を覗いてみたりしてみてください。Aサインバーの名残が色濃いいかにもベースタウンといった雰囲気の一角から、国籍不明なアンダーグランド的ちゃんぷる匂漂う路地裏、昭和の香り漂う社交街など、ひとつの街の中に様々な表情の風景を見つけることができるのが魅力です。写真で見る最盛期のコザの華やかさは今はもうそこにありませんが、シャッターが降りた商店街の奥に地元の人々に愛される名店やユニークなオーナーが経営する個性的なお店があったりするので、ひょっこり素敵な出会いに盛り上がることも。

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まずはゲート通りを歩いてみよう。いかにも、なゲートタウンの雰囲気を味わえる


通称ゲート通りと呼ばれる嘉手納基地の第二ゲートから胡屋十字路までの県道20号沿いには、ブティックやナイトクラブなど派手な英語の看板がズラリと並びます。ショーウィンドウを覗いてみると、これまた異国情緒たっぷりなデザインや特大サイズの衣料品が並んでいたりするので、歩いているだけでかなりリトル海外旅行気分を味わえます。

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チャーリー多幸寿やライブハウスが並ぶパークストリート



胡屋十字路でコザミュージックタウンの向かいにある胡屋市場からパークストリート方面へ。パークストリートは、米兵が集まるバーやライヴハウス、沖縄タコスの老舗チャーリー多幸寿がある通りで、その昔はBCアベニューと呼ばれ、コザの中心として大いに栄えていました。正直、今はかなり寂しい印象の通りですが、人通りの少なさは気にせず、新旧のお店が並ぶ通りなのでそれぞれの主義主張や個性を眺めながら歩くと楽しいと思います。胡屋交差点から移転したコザの名物大衆食堂ミッキーは米兵の胃袋を満たすインターナショナルな食堂で、看板にある英語のCoffee Shopが大衆食堂の意味だとか。食堂なら、同じ並びにあるコザ食堂で沖縄のお母さんの味にほっこりというのもあり。

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パルミラ通りにあるポップなコザのイラスト


またこの界隈はちゃんぷるーの街コザに相応しく、各国料理が楽しめるのも魅力。ジャークチキンが人気のバンブーカフェ、ペルー料理のティティカカ、パルミラ通りのソムチャイはタイ料理が食べたい時におすすめです! 楽器屋や中古レコードショップといった音にまつわるショップがたくさんあるので、音楽好きには散策が楽しいエリアでもあります。パルミラ通りには、インフォメーションセンターもあるので、とりあえず何処に行こうか迷ったらインフォメーションセンターを頼りにしてみる、というのもいいでしょう。

■ 大衆食堂ミッキー
住所:沖縄県沖縄市中央3-1-6
TEL:098-939-9663
営業時間:11:00~21:00 日曜休み

■ コザ食堂
住所:沖縄県沖縄市中央3-15-2
TEL:098-938-0961
営業時間:10:00~19:00 月曜休み

■ バンブーカフェ
住所:沖縄県沖縄市中央3-1-9
TEL:098-934-5471
営業時間:火~金 17:00~24:00 土・日 15:00~24:00 月曜休み

■ ティティカカ
住所:沖縄県沖縄市中央1-23-16
TEL:090-1344-3688
営業時間:11:00~21:00 火曜休み

■ ソムチャイ
住所:沖縄県沖縄市中央1-17-14
TEL:098-937-2208
営業時間:ランチ 水~土 11:30~14:30  日 11:30~15:00
ディナー 水・木 17:00~19:30 金・土 17:00~ 21:00
月・火休み(※日曜はランチ営業のみ)

コザ・インフォメーションセンター
住所:沖縄市中央1-17-16 コザ・パルミラ通り(旧日の出通り)
TEL:098-939-4845
営業時間:10:00~19:00(祝日10:00~18:00)日曜休み


アメリカーなショッピングセンター、プラザハウス

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アメリカの昔からあるショッピングセンターといった雰囲気が楽しめるプラザハウス


日本で一番アメリカが近い沖縄は、日本で最初にショッピングセンターができた場所でもあることをご存知ですか? 国道330号線にあるプラザハウスは日本初の複合型ショッピングセンター。建物の雰囲気もアメリカそのままなので、駐車場に車を停めると、まるで本当にアメリカのショッピングセンターに来たような気分になります。沖縄の老舗高級インポート&セレクトショップのロジャースをメインに様々なショップやレストランが入っているので、ウィンドウショッピングに覗いてみてはいかがでしょうか。人気のお洒落なインド料理レストランクリシュナや、昔ながらの広東料理がいただける月苑飯店など食も充実しているので食事目当てに訪れるのもいいかもしれませんね。

プラザハウス・ショッピングセンター
住所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12
TEL:098-932-4480
営業時間:10:00~20:00 年中無休



タコライスを食べに金武町へ

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金武町社交街の一角。レトロな雰囲気漂う沖縄の社交街はなかなかフォトジェニックでもある


コザよりも沖縄本島をさらに北、キャンプハンセンのゲートタウンとなるのが金武町です。コザと比べるとずっと小さな街ですが、ここもまたアメリカな雰囲気漂うゲートタウン。そしてここ金武町はタコライス発祥の地として知られていますね。ゲート正面の繁華街には、キンタコの相性で親しまれるキングタコスとパーラー千里が並び、どちらも赤と黄色の看板が一際目をひきます。タコライス目当てにわざわざ金武町を訪れる観光客も少なくありません。タコス屋の通りを奥へ進むと、ナイトクラブやスナック、小さなホテルなどが並ぶ金武町社交街。

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英語と日本語の看板やアメリカーと沖縄の絶妙なミクスチャーこそ、沖縄のちゃんぷるー文化


昼間に行ってもほとんどのお店が閉まっているので、雰囲気を楽しむだけとなりますが、英語と日本語の看板や、町全体に漂う昭和を彷彿させる寂れた繁華街の様子はなかなかフォトジェニックです。社交街を軽く散歩してからタコライスを食べるというコースがおすすめ。

■キングタコス
住所:沖縄県国頭郡金武町金武4323-1
営業時間:11:30~翌5:00

■パーラー千里
住所:沖縄県国頭郡金武町金武4257-1
営業時間:月~木 11:30~22:00  金 11:30~24:00
土・日・祝 10:30~24:00

ドライブで訪ねたい、ちょっとディープなアメリカーを感じる沖縄旅のご紹介でしたが、実際に体験してみて、こんな雰囲気好きかも!と感じられた方なら、ぜひ次回の旅ではコザステイをおすすめします。コザの街を楽しむためには、やっぱりナイトライフなしでは始まりません! ライヴハウスや民謡酒場で音楽をそんぶんに楽しみ、様々な国籍の人々が集うバーやカフェでコザの魅力を堪能していただきたいと思います。そうそう、家に使う予定のないドル札が眠っている人はドル札を持っていくのをお忘れなく。ゲートタウンではごくごく普通にドルが使える店が多いので、ドル札で買い物したり食事をしたりしてみてはいかがでしょうか? さらにアメリカ気分が盛り上がること間違いなしです。
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