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共産党大会で習近平政権決定!今後の中国株の展望は?

中国共産党大会では習近平氏が政治局常務委員会と中央軍事委員会の主席に選出。しかし、株式市場に良くない決定もありました。中国経済の見通しと併せ、今後の中国株の展望を探ります!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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共産党大会で習近平がトップに

共産党大会で習近平がトップに選出!中国株の今後は・・・

共産党大会で習近平がトップに選出!中国株の今後は・・・

中国共産党大会が終了し、中国の新政府の内容が明らかになりました。当初の予定通り、習近平氏が政治局常務委員会と中央軍事委員会の主席に選ばれ、2012年前半に胡錦濤氏から国家主席を引き継ぐ見込みです。また、新しく政治局常務委員に選ばれた李克強氏が温家宝の後を引き継いで首相に就任する見通しです。ここまでは順当と言え、株式市場にとっては新政権の枠組みが確定したことにより、2012年初からつづいた政治的混乱が終わり、新政権発足に向けた新たな金融緩和策や景気刺激策が期待されてもよいところでした。

ところが、今回明らかになった新政府の内容の中には、株式市場にとっては好まれない内容もありました。具体的には政治改革に最も積極的であった李源潮氏と汪洋氏が政治局常務委員(7名で構成される)に選出されなかったのです。これは保守派が幅を効かし、中国での政治改革の進展の停滞を示すことを意味します。実際のところ新政府の陣容発表後、中国本土株の代表的な株価指数である上海総合指数は改革志向の新政府の枠組みに成らなかったことが失望され、株価は下落しています。

中国本土株が軟調ないくつかの原因

もっとも、中国本土株が軟調な原因は他にもあります。まず、企業収益の回復がまだ確認できないことです。中国の金融機関を除く国有企業の1-10月の合計利益は前年同月比で8.3%減となり、1-9月の11.4%減から改善したと中国の財務相から発表されています。しかし、企業収益の状況は厳しいものであるとする見方が強いようです。

またこれとは別に、共産党大会前で控えられていたIPO(新規株式公開)が、共産党大会終了と共に一気に再開され、市場から資金を吸い上げるとの懸念も出てきました。

>>>しかし、中国株には明るい材料も出てきています!詳しくは次のページで
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