600万円を老後資金にできる!
あるご家庭のケースです。・借入額2560万円(8年前)
・30年固定金利:3.075%
・毎月返済額:11万円
・残高:1779万円
・今後の総返済額:2961万円
ちょうど、我が家も8年前に住宅ローンを組みましたから当時の事はよく覚えています。「3%台で30年間も金利が固定されるならお得ですよ!」というセールストークでした。
このご家庭も、お得な金利で借りられてよかった!と熱心に繰り上げ返済をなさっていました。しかし、このまま毎月11万円ずつ返済をしながら、繰り上げ返済のお金も貯めて、教育費や老後のお金を貯めるのは、やはり大変です。
そこで、借り換えるとすると……。
■フラット35への借り換え
・借入額1779万円
・固定金利1.85%
・期間:22年
・返済額8万2078円
・手数料+団体信用生命保険料+総返済額=約2278万円
・683万円のお得!
金利差1.225%で、借り換えの手数料や団信の保険料を計算しても、600万円以上おトクです。毎月の差額を貯金すれば、将来の老後資金の助けになります。
■変動金利0.865%に借り換え
・借入額1770万円
・変動金利0.865%
・期間:22年
・返済額7万3651円
・手数料+総返済額=約2016万円
・944万円のお得!
900万円以上お得ですが、変動金利は、文字通り金利が変わります。金利が上昇することを前提に、6年目に金利が仮に3%アップしたとしたら、
・返済額9万3514円
・手数料+総返済額=約2421万円
・539万円のお得!
まだ、おトクです。金利が固定金利か、変動金利か、残りの返済期間によっても効果が違いますが、是非この冬見なおしていただきたいポイントです。
<注意点>
借り換え時には、現金で借り換えの費用を用意しなければいけないものもあります。未経過利息といって、次払うボーナス払いの分の利息を現時点まで払わなければいけなかったり、繰り上げ返済の手数料などが必要な場合もあります。
残念ながら、手元にお金はない……という人、病気をしてしまって団体信用生命保険に入れないという人は、さらに裏ワザです。銀行に金利交渉をしてみましょう。今借りている銀行に、金利を下げてもらえないか、交渉するのです。他に借り入れがなく、住宅ローンの返済に遅れたことがなければ、交渉の余地ありです。
お客様の中には、銀行に行っただけで1.1%も金利を下げてもらえた人もいます。「1000万円以上得した!」と、とても喜ばれました。借り換えは手数料や必要書類を揃える手間がかかりますが、金利を下げてもらうのは、銀行に相談すれば、金利変更の用紙に記入するだけです。時間がない人にもオススメです。我が家も金利を2回下げていただきました。
住宅ローンの話が長くなりました。
続いて、2013年3月までの期間限定貯めワザです!