子供用品/子供部屋・家具・収納

お手本にしたいフランスの子供部屋

フランスでは妊娠中に赤ちゃんのお部屋をつくるのが一般的。センス抜群のインテリア、機能的な家具とスペースなど、お手本にしたい子供部屋をご紹介します。

こんどう たかこ

執筆者:こんどう たかこ

おもちゃガイド

大人と子どもが一緒の寝室で寝ないフランスでは、妊娠中に赤ちゃんのお部屋をつくることが一般的なのだとか。大人の生活する場所や時間を守るためという理由のようですが、その一方で、子供部屋にはオムツ替えや授乳などの育児を楽しくする工夫も忘れないといいます。そんなフランスの子供部屋にはお手本にしたいアイデアがいっぱい! そこで、フランス生まれの子供部屋インテリア専門店VIBEL(ヴィベル)東京・青山のオーナー兼デザイナーの中島洋子さんに、さまざまなフランスの子供部屋をご紹介いただきながら、お話を伺いました。

コミュニケーションを大切に考えた機能的なベビールーム

フランスでは、赤ちゃんであっても一人の人間として扱い、その子ための空間を用意しているのだそう

フランスでは、赤ちゃんであっても一人の人間として扱い、その子ための空間を用意しているのだそう


まずは「可憐な花」をイメージした女の子の赤ちゃんの部屋から説明していただきましょう。

「家の中でも靴を履いて生活するフランスでは、日本のように床に布団を敷いて寝かせることができないので、ベビーベッドとオムツ替え台は必需品です。ベビーベッドは通常、誕生から満2歳になるまで使います。小さな赤ちゃんの体の大きさに合わせた空間をつくり、赤ちゃんがまゆの中に包まれて安心して眠るような環境を作り出します。また、赤ちゃんが自分の力で外に出られない構造になっているため、転落や誤飲などの事故から赤ちゃんを守る役割も担っているんです。床よりも高いところにベビーベッドがあることにより、ゴミや埃やペットなどからも赤ちゃんを守ります。」

「床でオムツを替えられる日本では、オムツ替え台を使用する人はまだ少ないのですが、実際に使っている方に伺うと、「赤ちゃんのお世話が効率的にでき、部屋全体が散らからない」「自分の背の高さに合わせたので腰を痛めない」など、日本のパパとママにも好評です。」

「ベビーベッドの傍らにあるのは授乳用のベンチです。大切なコミュニケーションの時間として、長い時間授乳をしても疲れない、授乳用のソファーやベンチを子供部屋に用意することが一般的なんですよ。」

赤ちゃんが安心して遊べる床遊びコーナー

赤ちゃんが安心して遊べる床遊びコーナー

「ハイハイやよちよち歩きの赤ちゃんが動き回っても危なくないように、ベビーの子供部屋には、床遊びが安全にできるプレイコーナーを設けることが多いです。プレイエリアには、ラグを敷いたり、クッションをたくさん置いて、赤ちゃんがぶつかったり転んだりしても危なくないようにしておきます。そうすることで、赤ちゃんがのびのび遊べますし、ハイハイをたくさんした赤ちゃんの方が運動能力が高くなるそうなんです。」


 
オムツ替え台をテーブルに、ベッドをベンチにチェンジしたベビールーム

オムツ替え台をテーブルに、ベッドをベンチにチェンジしたベビールーム

「赤ちゃんが成長したら、ベビーベッドはベンチに、オムツ替え台はプレイテーブルに組み替えることが可能です。家具を形や目的を変えて組み替えながら大切に使っていくことは、発想力を豊かにし、物を大切にするエコロジーの心を育みます。」



 
> ベビールームのイメージギャラリーはコチラ


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