演目
宿替えおすすめポイント
桂枝雀さんの十八番中の十八番といわれる宿替えは是非一度見ていただきたい演目です。もともと枝雀さんが演ずるまではあまり有名な演目として知られていなかったようですが、顏芸をはじめ枝雀さんの豊かな表現が世間に大受けし、世に知られる演目になりました。ある夫婦が引っ越しをする際に、ほうきを掛けるための釘を壁に打ち込んでしまうといった骨鶏話ですが、とにかく枝雀さんが人を笑わせようとあちこちにくすぐりを入れており、とても分かりやすいストーリーなので初心者の方にもおすすめです。私的にはお調子者の男としっかり者の妻の性格がハッキリと出されており、妻が「アホ」という言葉を発しながらも愛情が伝わってくるような枝雀さんならではの表現が素晴らしいと思います。
また宿替えを見たことがない人は是非一度見ていただきたい演目です。ほかの落語家が演じている宿替えを見比べてみると、枝雀さんの素晴らしさが分かると思いますよ。