Windows 8は今までのバージョンと別物へと進化した
先月26日に発売されたWindows 8は、過去最大の変化を遂げたWindowsでしょう。Windows 8について全く知らない方は、下の画面がWindowsにログインした直後に表示される画面と聞いても信じていただけないのではないでしょうか。タブレット型のコンピュータであるiPadの登場以降、コンピュータの販売比率は年々パソコンからタブレット型に移りつつあります。Windows 8はそんなタブレット型コンピュータでの操作にはじめて本格的に対応したWindowsとなります。
Windows 7もタッチ操作に対応はしていて、タブレット型のパソコンも発売されてはいました。しかしマウスとキーボードでの操作体系に手を加えただけのものだったため、タッチ操作は快適とは言えるものではありませんでした。しかしWindows 8は操作体系を一から見直し、そこにマウスやキーボードでの操作も犠牲にしないよう配慮した仕上がりとなっています。
ここではそんなタッチ操作での操作を大幅に強化した対応したWindows 8の新機能について紹介していきます。パソコンメーカー各社もこの新しいWindows用にパソコンを作っていますので、それについても触れていきます。
モダンUIを採用したスタート画面
それではWindows 8の新機能の目玉、スタート画面について解説します。Windows 8は起動すると見慣れたデスクトップではなく、このスタート画面が表示されます。このスタート画面はタッチパネルの操作と従来のデスクトップでのマウスの操作を融合させたモダンUIと呼ばれる概念を採用していて、指のタッチ操作がしやすくなっています。スタート画面に採用されたモダンUIはタッチパネルに適している
製品もそれに併せてタッチパネルを採用した様々な形態の製品が発表されています。従来のパソコン然とした製品や、ピュアタブレットと呼ばれるiPadのような画面しかない製品だけでなく、それらをどのように融合させようかと模索している製品があります。特にWindows 8とほぼ同時に発売されたPanasonicのLet'sNote AXやSONYのVAIO DUO 11などはキーボード付のノートパソコンとタブレットをどのようにすれば融合させられるのかを考え抜いた製品だと思います。
タブレットに「変形」するLet'sNote AXはWindows 8を象徴する一台
2つのインターフェースをもつIE10の採用
IE9までの操作体系を持つデスクトップアプリ版とモダンUI版の2つの顔を持つIE10もwindows8で採用された新機能の一つです。デスクトップで利用できるIE10は従来のIE9からの正当進化版で、各種機能や見た目もそれほど変わりません。
デスクトップ版IE10
メトロUI版IE10は画面全てがブラウザの表示エリアとなる。
アプリを配信する「ストア」
最後に挙げる新機能が、アプリや音楽、動画やゲームなど様々なコンテンツをインターネット経由で購入できる「ストア」です。このストアからはクリック一つで音楽や動画、ゲームなどがダウンロードできます。それだけでなくOfficeのようなパソコン用ソフトもアプリとしてストアからダウンロードできるようになっていくようです。
なお、パソコン用ソフトについては従来通りのパッケージ販売されているものもインストールできますし、CDから音楽を取り込んだり、ストア以外から入手した動画を保存することもできます。今までの方法に、このストアが加わったと考えればよいでしょう。
そのほかの新機能は?
他にもWindows 8 には新機能が追加されています。たとえばウィンドウズディフェンダーには、ファイヤーウォール機能だけでなくマイクロソフトが無償で提供していたウィルス対策ソフトMicrosoft Security Essentialsと同程度のウィルス検知、および駆除機能が追加されました。これでウィルス対策ソフトを購入しなくても、有るレベルまでのウィルス対策は保証されるようになっています。
機能が大幅に強化されたWindows Defenderは立派なウィルス対策ソフト
他にもファイル管理でコピーや移動時に一時停止ができるようになったり、ファイル名が競合した時にサムネイルで内容を確認できるなど細かな使い勝手も向上しています。
他にも細かな新機能はまだまだあるのですが、スタート画面と2つのIE10、そしてストアを完全に理解すればWindows 8の新機能はほぼカバーできると言って良いでしょう。Windows 8パソコンを手に入れたら、この3つについては是非機能を使ってみて下さい。