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教育費は1000万円以上貯める必要アリ?

受験シーズンが近づいてくると、気になってくるのが教育費。子ども一人当たりの教育費は総額1000万円以上、もしくはそれよりも高い金額との説もあり「今から貯めるので間に合うのか」と不安になる人も多いはず。この教育費とどう向き合い、貯めていくとよいのかを解説します。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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教育費って実際はどのくらいかかるの?

教育費は1000万円以上貯めるの?

教育費は、節約も可能。でも、やっぱりお金がかかることは覚悟。高校までは、一度にたくさん支払うようなことはほとんどない。

「教育費、1000万円なんてとても貯められません」……このように訴えてくる20~30代の若いご夫婦が沢山います。そのために、子どもを産むことをためらってしまったり、という悲しい現実もよく見受けます。若いために給与も低く、また、なかなか給与が上がらないこの不況の時代ですから、無理もないのかもしれません。

実際、教育費にはお金がかかります。ただし、皆さんが考えているような金額が一度にかかるというわけではありません。毎月、少しずつ払っていく合計金額を「必要な教育費」としてお話ししているのがほとんどです。実はこの教育費、すべて公立の学校に通うとすれば、1000万円もかからないのです。もちろん、途中に私立の学校を交えていけば、金額は2倍、3倍にもなりえますが、お金をかけないで学習を続けるということも選択肢に入れることが可能なのです。

総額1000万円の教育費、どう貯めてどう払う?

必要な教育費の1000万円のうち、本当に貯めておきたいのは「500万円」です。というのは、残りの500万円は幼稚園から高校までの間に必要な金額です。これらは、毎月少しずつ支払っていくこととなります。つまりは分割払いのようなものですね。本当に必要な金額は大学にかかる費用の500万円です。これは、私立の大学に行く目安の金額で、公立大学に行くと必要金額は半分近くに減ります。

500万円、と思うと、何となく貯めていけそうな気持ちになれます。お子さんが小さい時から、少しずつ貯める習慣を作ればよいのですから。お子さんが生まれてから18年間積立をすると考えると、毎月2万3000円。何とか頑張れそうな金額です。

高校までの500万円はどう払う?

では、高校卒業までの500万円はどう払うの?と思う方もいるかもしれません。でも、これらは幼稚園、保育園であれば保育料、小学校、中学校は給食費と見学学習などにかかる実費、PTA会費、高校も今は授業料が補助されるので、実質PTA会費など程度の負担です。私立では、補助にあたる金額を毎月の授業料から引いてもらえる学校が多いはずです。これらを毎月納める形になります。

幼稚園などから始まって、15年でこの500万円を支払っていくとすると、毎月2万8000円の計算になります。よく考えると、公立の学校では、毎月こんなにかかりませんね。

教育費の穴は「学外活動」

もう気が付いた方もいると思いますが、これらの金額には「学外活動費」が含まれています。塾や習い事にかかるお金です。この金額は、500万円のうちの250万円近くを占めるケースがとても多いのです。

と考えると、教育費は節約をすることも可能なのです。もちろん、何も習わせない、塾に行かせない、そういう発想ではなく、「必要なことだけを習わせたり、学ばせたりする」ということです。これで高校までの500万円を、450万円、400万円と縮小していくことも可能になってくるわけです。

次は、貯めにくい時期について解説します

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