建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

南側にダンダンと低くなる[竜泉の家]

東京・台東区の下町の建物が密集した地域に建つ鉄骨造3階建て三世帯住宅。巾が狭く奥に細長い敷地ながら、南側に対してダンダンと建物が低くなる形にして、室内に光や風を取り入れた快適住宅です。

執筆者:川畑 博哉

最寄りの地下鉄の駅から徒歩10分。大通りから1本入った道に面して新旧のマンションやアパートや小さな商店やオフィスビルが点在する地域に、この家は建っています。外部は堅牢なセメント板で覆い、内部は白い漆喰やバーチ材のフローリングで、優しく明るいインテリア空間になっています。

南北に長い2本足の家


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外観
1. 正面は北向き。黒い2本の柱が印象的。2階にキッチン、3階に寝室の窓がある。
2. 道路の向かいから見た外観。かつて隣家があった東側は駐車場になっている。撮影:吉田誠
3. 隣から見た屋上。2つのトップライトが見える。撮影:角倉剛
4. 吹き付け塗装仕上げのグレーの玄関扉は、自閉引戸になっている。
5. 黒い柱には、表札、インターホン、郵便受け、電気メーター、給湯器、ガスメーターが仕込まれている。


堅牢なアスロック(セメント板)の外観は、一見コンクリート造の住宅かと思わせますが、実は鉄骨の3階建て。遠目からは前足を踏んばった狛犬を連想させます。現在は両側が空いていますが、将来的に建物が建つことを想定して、側面にはほとんど窓を設けていません。

◆建築家プロフィールと建築データ


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