金利のいいネット銀行の定期預金を活用
「お金が貯まらない」と嘆いているアナタ。全財産が給料振込口座に放置されたままになっていませんか? 大手都市銀行の普通預金金利は年0.02%(2012年11月5日現在)。100万円を預けても利息は年200円、税金を引かれると160円しかありません。これでは、何年たってもお金が増えようはずはありません。「日本では超低金利が続いていますが、銀行を選べば、もう少し高い金利を提供しているところもあります。大手都銀の1年物定期預金の場合、年0.02%ですが、香川銀行セルフうどん支店であれば、100万円までは0.5%の金利です。野村信託銀行ならば0.3%、オリックス銀行や大和ネクスト銀行なら0.3%、SBJ銀行なら0.4%です」(藤川さん)
※11/5時点、いずれも最低預け入れ金額の金利
金利が年0.02%では、100万円を預けても利息は年200円(税引き前)ですが、年0.3%なら3000円(税引き前)です。これを利用しない手はありません。
預け入れ期間の長いものは避ける
ただし、金利がいいからといって、「超低金利の時に、満期まで預け入れ時の金利が変わらない定期預金に長期間預けることは避けたほうがいい」(藤川さん)とも。「今、先進国を中心に、景気をよくする目的で、お金の量を増やす政策を行っています。ですが、それによって、ものの値段が上がるインフレが起きるともいわれています。インフレが起こると、インフレが加熱しすぎないよう、金利が上がります。そう考えると、今、預け入れ期間の長い定期預金を選んで長期間金利を固定してしまうことは、得策ではないかもしれません」(同)
深野さんは、余裕資金の全額を定期預金に預ける場合でも、小分けにして預けることを勧めます。
「定期預金を途中解約してしまうと、普通預金と同等の金利しかつかなくなってしまいます。それでは、せっかくの好金利がもったいない。定期預金に預ける場合もお金を3つくらいに分割して預け、やむを得ず中途解約するリスクに備えるといいでしょう」(深野さん)
次は、少しだけリスクをとった運用商品についてです
監修/深野康彦、藤川太(ファイナンシャル・プランナー) 取材・文/大山弘子
イラスト/フジモト・ヒデト パネルデザイン/引間良基