弁理士試験/弁理士とは

弁理士になるには

弁理士になるための一般的なルートは、弁理士試験に合格し、研修を終了することです。では、弁理士試験に合格するためには、実務経験が必要なのでしょうか。

木村 晋朗

執筆者:木村 晋朗

弁理士ガイド

ここでは、弁理士になるまでのルートについて、これから知的財産権の仕事にかかわろうという方を対象に、説明いたします。

弁理士へのルート

弁理士になるためのルートとして一般的なのは、弁理士試験に合格することでしょう。
もっとも、試験を受けずに弁理士になる方法もあります。一つの方法は、弁護士になることです。ただし、あまり一般的ではないでしょう。

もう一つの方法は、特許庁の審査官を7年以上経験することです。例えば、学生の方であれば特許庁への就職を目指すという選択肢も考えられます。このとき、特許庁に採用されてから審査官になるまでに一定の期間が必要です。退職後に弁理士試験を受けずに弁理士になれるようになるまでの期間が、7年よりも長いことには注意が必要です。

弁理士試験

弁理士試験は、1年に一回行われます。現在の制度では、4月に願書を出し、5月に短答試験、7月に論文試験、そして10月に口述試験が行われます。最終合格発表は11月です。試験の情報は、1月から2月にかけて特許庁のホームページで公開されます。受験するときには、これを忘れずに確認することが重要です。

弁理士試験の合格率の推移

弁理士試験の合格率の推移

11月9日に発表された平成24年度の弁理士試験の統計によれば、弁理士試験の合格率は10.7%でした。7,231人が受験し、773人が合格しました。最近の合格率の推移をグラフにしました。近年は合格率が上がっていますが、全体的に合格率が高い試験ではありません。計画的に効率のよい準備をすることが必要になります。
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