第5位 歯ぐきの検査
正しい診断のために検査は必要
そして約25gの力を加えたときに停止した場所をポケットの底と考えて深さを計測します。この深さが1~2mmだと健康な歯ぐき、4mm以上の深さは、歯周病と診断されることが多くなります。
わずか25gの圧力ですので、健康な歯ぐきであれば、ほとんど痛みも感じませんが、歯肉炎や歯周病などの出血しやすい状態の歯ぐきの場合、触れるだけで出血して痛みを感じてしまうことがあります。
歯周病の診断には欠かすことのできない検査のため、正しい診断のためにもぜひやっておきたい検査です。
第4位 型を取る前の歯の修正
歯にかぶせものや、はめ込み金属などを作る時に歯を削りますが、神経を取ってある歯などは、麻酔しないで削ることがあります。このとき歯は痛くありませんが、歯と歯ぐきの境目付近を削っているうちに、歯ぐきの痛みや出血が起こる事があります。審美的によいかぶせものにするためには、歯とかぶせものの境目を自然な感じに見せる必要があります。そのため歯ぐきの少し下の部分まで、歯を削ることになります。このときの歯ぐきの出血の多くは、歯ぐきを削るからではなく、歯の削りカスや水が空気の力で吹き飛ばされて、歯ぐき傷をつけることがほとんどです。
歯の周囲にプラークが付着して歯肉炎の場合は、さらに簡単に出血しますが、歯ぐきをわざと削ることはありませんし、少し傷がついても歯ぐきの回復は早いので過度な心配はしなくても大丈夫です。
第3位 小さな虫歯の除去
臨床の現場では虫歯の治療の際、麻酔をするかしないかを決める明確なルールはありません。麻酔も薬である以上、できるだけ使用しないほうがよいという考え方をするのが一般的でしょう。そのため小さな虫歯を治療する際には、麻酔を使用しないケースも考えられます。そんな小さな虫歯の治療のとき、場所によってはチクチク感じることがあります。実はこの痛みを参考に虫歯を削る量の判断材料にしていることもあります。こんなときは、個人差もありますが、少しの痛みで短時間で終わるのであればそのまま治療を行ないます。ある程度の痛みや長時間になるようであれば、途中から麻酔の追加をアピールするのがよいと思います。