留守番電話を無料で使えるか?
最後に、機能というよりサービス面での違いになりますが、“留守番電話”も双方で違いがあるポイントとして挙げておきましょう。ソフトバンクモバイル版のiPhone 5では留守番電話サービスが無料で利用できるのに対し、au版では有料サービスを契約しないと利用できないのです。これは、iPhone 5をはじめとしたauのLTE対応端末では、3Gでは無料で利用できた留守番電話サービスが、有料のオプション扱いとなったためです。それゆえau版で留守番電話を利用するには、月額315円の「お留守番サービスEX」を契約するか、留守番電話以外にも4つのサービスが受けられる「電話きほんパック」(月額315円)を契約する必要があるので注意が必要です。ちなみに有料の留守番電話サービスを契約すると、圏外の場所でも留守番電話の再生ができる「ビジュアルボイスメール」が利用可能になります。
なおソフトバンクモバイル版にも、無料で提供される留守番電話サービスと、月額315円を支払って利用する「留守番電話プラス」の2種類が存在しています。留守番電話プラスは無料の留守番電話サービスと比べ、メッセージの録音時間や預かり期間が延長される、ビジュアルボイスメールに対応するなどの違いがあります。
また、ソフトバンク版iPhone 5はMMSとEメール、それぞれのツールに応じてメールアドレスが分かれている(前者はsoftbank.ne.jp、後者はi.softbank.jpのドメイン)のに対し、au版はメールアドレスは1つ(ezweb.ne.jpドメイン)で、EメールとMMSのいずれか一方のツールを選んでやり取りするという点も、サービス面における双方の違いといえるでしょう。
au版のiPhoneが多くの機能をキャッチアップしたことから、iPhone 5ではキャリア間の大きな違いは、以前と比べ減少しています。ですがそれでも、双方のiPhone 5にはさまざまな違いがあるのは事実ですし、より高度に活用する上では、そうした違いを意識してキャリア選びをすることが求められるといえます。
【関連サイト】
アップル iPhone
ソフトバンクモバイル iPhone 5
au iPhone 5