泣き寝入りしない一番の得策は、ズバリ早急に建物の保全をすることでしょう。つまり、売主が勝手に第三者に売ってしまえないように、権利書ほか、所有権移転に必要な書類を引き渡してもらうことです。
それでも不安なら、建物の鍵を取替え、建物自体に土地の所有者は自分であり、建物は取り壊される予定である旨をドアにでも貼り付けておくのもいいでしょう。
それと同時に建物取り壊しの請求を行ってください。一定期間を定めて請求しても取り壊しを行ってもらえない場合は、こちらで取り壊すと通知し、当面はこちらの費用で建物を取り壊してしまうほうが、安全でしょう。そして、建物取り壊し費用を売主に請求するのです。

この知人は、仲介業者を介さずに直接契約を行っていました。適切な仲介業者がはいっていれば、こんな状態にはならなかったと思います。
直接契約では、専門的知識の薄い一般の方に不利益や危険が被る内容や状態であっても、事が起こるまでわからない、起こってからでは遅すぎるということが多々ありますので、みなさんは必ず仲介業者にはいってもらうか、専門知識のある人に相談をして話を進めるようにしてくださいね。