芝生の手入れ/芝生の手入れの仕方

芝生の種類(2ページ目)

庭のグランドカバーとして根強い人気のある芝生。ひとくちに「芝生」といっても、実はいろいろな種類があるのです。今回は、芝生の主な種類と特徴についてご紹介しましょう。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

寒地型芝草(冬芝)の種類と特徴

寒地型芝草は耐寒性が強い反面、日本の夏のような高温多湿には弱いため、寒冷地方に適しています。

ゴルフ場の芝生

ゴルフ場にも芝生は欠かせない

■ベントグラス類(Agrostis)
葉が細く低い刈り込みに耐えるので、繊細な芝生ができます。ただし高温や乾燥には弱い性質で、管理面から家庭用には適さず、主にゴルフ場で用いられます。コロニアルベント(Agrostis tenuis Sibth.)、ベルベットベントグラス(Agrostis canina L.)、クリーピングベントグラス(Agrostis palustris Huds.)などがあります。

 

■ブルーグラス類(Poa)
耐病性は強いですが、高温や乾燥に弱い性質です。栽培は種まきですが、発芽が遅いため芝面の形成も遅めです。ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)が有名です。ゴルフ場や運動場などに用いられるほか、牧草としても栽培されています。

■ライグラス類(Lolium)
種まき後の発芽率がよく生育も早いので、芝面の形成も早いです。多年生のペレニアルライグラス(Lolium perenne)と、一年生のイタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)などがあります。主に運動場などに用いられます。

■フェスク類(Festuca)
フェスツカ・グラウカ

フェスツカ・グラウカも同じウシノケグサ属の植物

ほかの寒地型に比べ耐暑性もあり、日陰や乾燥にも強い性質です。生育は株型で、法面、ゴルフ場、庭などに用いられます。トールフェスク(Festuca arundinacea)、ハードフェスク(Festuca longifolia Thuill.)、ヘアフェスク(Festuca capillata Lam.)、シープフェスク(Festuca ovina)などがあります。なおグラス(草類)としてよくガーデニングに用いられる「フェスツカ・グラウカ(Festuca glauca)」もこの仲間です。

実際に家庭で寒地型芝を楽しむ場合は、日本の気候に合わせて混合した種を用いるとよいでしょう。また、一年中グリーンを楽しみたい場合、前頁で紹介した暖地型で形成した芝生の上に寒地型の種をまく、オーバーシーディングという方法もあります。


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