「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の1階

「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の1階

まず中に入ると、目に飛び込んでくるのがこの光景。パリの店舗で話題を呼んだのと同じスタイルのディスプレイは、京都でも健在です。

普通のケーキ店では、ケーキが並ぶ冷蔵ショーケースが置かれているところ、1つ1つのお菓子に、天井から吊り下げられたガラスの覆いをかぶせたような見せ方。これはあくまで見本、といった形で、実際に注文すると、中から冷蔵のケーキを別に出してきてくださいます。

「機械仕掛けのようなこんな見せ方が面白いと思って」という、オーナーのティエリー・テシエ(Thierry Teyssier)氏は、劇団やイベント会社を経て、現在はポルトガルやモロッコでホテルを経営する経歴の持ち主。お菓子の世界に、こんな斬新な演出を採り入れたアイディアも、そんな様々なご経験の影響かもしれません。
「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の2階サロン席

「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の2階サロン席

2階のサロンは、白基調のテーブルやいすに、お店のシンボルカラーであるピンクをアクセントに配した可愛らしいカラーリング。絨毯には、お店のロゴマーク入り。見下ろせば、お菓子を並べたテーブルがこんな不思議な具合に見えています。
「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の2階から1階を見降ろすと・・

「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」の2階から1階を見降ろすと……


「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」のオーナー、ティエリー・テシエ氏(左)、味覚を担当するフィリップ・コンティチーニ氏(中央)、2003年にコンティチーニ氏率いる仏チームの一員として菓子の世界大会クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーで優勝したのが縁で、現在も右腕として活躍するアンジェロ・ミュサ氏(右)

「ラ・パティスリー・デ・レーヴ」のオーナー、ティエリー・テシエ氏(左)、味覚を担当するフィリップ・コンティチーニ氏(中央)、2003年にコンティチーニ氏率いる仏チームの一員として菓子の世界大会クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーで優勝したのが縁で、現在も右腕として活躍するアンジェロ・ミュサ氏(右)

テシエ氏曰く、このお店で作りたかったのは「新古典菓子」。ご自身が子どもだった1960年代に、パリをはじめフランスの菓子店で作られ、食べていたことを思い出すような、昔懐かしいお菓子をベースにしたものだそうです。店名にした「レーヴ」は“夢”という意味。小さな子どもにも、大人にも、それぞれに夢を与え、幼い頃の夢を思い出させてくれるような菓子屋にしたい、という思いが込められています。

先人達が作り上げたおなじみの味、素材の組み合わせでありつつ、口にすると何かが新しい。実際にここ数年、パリでも日本でもそんなフランス菓子の「古典菓子回帰」の動きが見られ、このお店もまた、牽引役の一つとなってきました。

今回、なぜ京都にお店をオープンしたかという点について、パリの店をそのまま持ってきたのではなく、日本ならではの伝統文化を採り入れた表現をするために、京都が日本のルーツだと思ったからというコメント。単なるパリの再現ではなく、京都からパリへと発信することも目指したいということです。

そんなお菓子の味覚を手掛けるディレクターのフィリップ・コンティチーニ(Phillippe Conticini)氏と、その右腕として活躍する若きパティシエ、アンジェロ・ミュサ(Angelo Musa)氏。お伺いしたお菓子のご説明を、次のページでご紹介します。