ETF/金ETF(金価格連動型上場投資信託)の特徴

金ETFでポートフォリオを強化する!(2ページ目)

世界中の株式と債券を組み合わせたポートフォリオでも万能とはいえない今、新たな資産クラスとして金がクローズアップされています。今のポートフォリオの補強に役立つ、金ETFについてご紹介します!

執筆者:村岡 里香

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金ETFって?

金ETFとは、値動きが金価格に連動するように作られた上場投資信託のことです。取引所に上場しているので、株式と同様、リアルタイムで売買できます。数千~1万円前後など少額から手軽にスタートでき、信託報酬が0.5%以下と、一般的な投資信託に比べて低コストなのが大きな魅力です。

金現物のように保管のためのコストや手間も不要。小口から自由に売買できるので、ポートフォリオに組み入れやすく、リバランスも行いやすいので個人投資家にオススメです(リバランスについては、『投資信託で大事な管理「リバランス」とは』をご参照ください)。

国内に上場している金ETFはこの5本!

それでは、現在国内に上場している金ETFをご紹介しましょう。

東証のETFは手ごろな金額から投資できますが、大証の2本はハードルが高め。また、東証の3本が金現物に裏付けられているのにたいし、大証のものは金現物の裏づけを持ちません

(※最低購入代金は2012年9月14日時点)東証のETFは手ごろな金額から投資できますが、大証の2本はハードルが高め。また、東証の3本が金現物に裏付けられているのにたいし、大証のものは金現物の裏づけを持ちません


この中で、実際に金現物の裏付けをもつものは、SPDRゴールド・シェア、純金上場信託、ETFS金上場投信の3本です。中でも純金上場信託は、現物が国内の倉庫で保管されており、1キログラムから金現物と交換できるという特徴があります。また、SPDRゴールド・シェアと純金上場信託は出来高が大きい点でも安心感アリです。

金の現物ではなく、金価格に連動するリンク債に投資するのが金価格連動型上場投資信託、金の先物取引により金先物価格への連動を目指すのが国内金先物価格連動型上場投信です。「金投資」といえども、リンク債に投資するETFの場合、発行体が破たんすると資産が保全されない可能性があるので注意が必要です。

このように、一口に金ETFといってもそれぞれ特徴が異なりますので、購入の前にしっかりと中身を確認しておきましょう。

次のページでは、金ETFへの投資のポイントをご紹介します!

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