青いドームが印象的な「カトリック高槻教会」
カトリック高槻教会は、青いドームが印象的なスペイン・コロニアル風の建物で、高槻市の中心部付近にあります。敷地内にはキリシタン大名として知られ、高槻城主であった高山右近が祈りを捧げる大理石の像があります。この建物は、右近が徳川家康のバテレン追放令によって国外退去した先の、フィリピン・マニラ市郊外アンティポロの聖母大聖堂を模してあり、右近にちなんであります。右近はその地で没しています。竣工は1962年でレトロな外観に反して戦後の建物ですが、敗戦で意気消沈している日本国民を奮い立たせようと、当時の田口芳五郎大阪大司教が建立に奔走したそうです。右近は当時の最新の土木技術で高槻城を完成させ、大名たちから人望のある人物でしたが、豊臣秀吉がキリスト教を禁じた時に、棄教するどころか信仰を守るために領地と財産を差し出しました。その後、金沢藩主の前田利家のもとに身を寄せ、金沢城の築城の際に大いに貢献したと言われます。
近くの高槻城跡にも右近像があり、しろあと歴史館もすぐ近くですから、合わせて回ってみれば、波乱の生涯を生きた右近の人物像と高槻の特徴ある歴史が見えてきます。
住所:高槻市野見町2-26
電話:072-675-1472
アクセス:阪急京都線高槻市駅より徒歩8分
地図:Yahoo!地図情報